2022.11.26

CARS

得意な舞台は砂漠!? ポルシェ911に2500台限定、3000万円オーバーの「ダカール」が登場

ポルシェが2500台限定で生産する911の新しいモデル「911ダカール」の予約受注を開始した。

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パリダカ優勝車を彷彿

911ダカールはスポーツカーの911をベースに大径タイヤを履かせ、最低地上高を高くすることで悪路走破性を向上させたモデル。車名は1984年に総合優勝した「パリ-ダカール・ラリー」から取られているのは間違いない。



本格的なオフローダー

エクステリアはホイールハウスとサイド・シルにSUV風のクラッディング・パネルが装着され、車幅もワイド化。さらに、前後バンパーとボディ・サイドにはステンレスのアンダーガード、前後にはアルミ製の牽引バーを装着するほか、新開発の固定式リア・スポイラーと、911GT3から拝借したエア・アウトレットを備えるカーボンFRP製のボンネットも備わる。

車高は911カレラのスポーツサスペンション仕様に対して50mmアップ。さらに、前後とも30mm引き上げるリフト・システムが標準装備され、170km/h以下であればもっとも引き上げた位置での走行が可能だ。



悪路に耐える専用タイヤを装着

タイヤは専用開発のピレリ・スコーピオン・オールテレイン・プラスで、サイズは前245/45ZR19、後295/40ZR20。トレッドパターンの深さは9mmあり、補強されたサイドウォールと2層のカーカスで耐カット性を高めることで、公道での運動性も確保しながら、本格的なオフロードに対応しているという。

室内はフルバケット・シートを用いる2シーター仕様で、スウェード調素材のトリムにはシェイドグリーンのステッチが施される。ウインドウ・ガラスとバッテリーは軽量仕様で、車両重量は1605kgに抑えられた。



GTSと同じ480ps仕様を搭載

エンジンは3.0リッター・フラット6ツインターボで、最高出力と最大トルクは911GTSと同じ480ps/570Nm。トランスミッションはデュアルクラッチ式8段自動MT(PDK)で4輪を駆動する。0-100km/h加速もGTSと同値の3.4秒。ただし、最高速度はオールテレインタイヤであることを考慮し240km/hに制限される。

シャシーは4輪操舵やアンチロールスタビリティシステムを装備し、エンジン・マウントは911GT3から流用。走行モードには「ラリー」と「オフロード」を新たに設定した。このふたつのモードを選択すると約20%のホイールスピンを許容する「ラリー・ローンチコントロール」が使用でき、砂地などでの優れた加速を可能にする。



パリダカ仕様にもできる

911ダカールにはいくつかの専用オプションが用意されるが、その中で注目なのは「ラリーデザインパッケージ」。パリ-ダカール・ラリー優勝車に施されていたロスマンズ・カラーを模したカラーリングと1から999まで任意の数字を選べるゼッケンなどがセットになっていて、価格は433.7万円だという。そのほかにも、ルーフ上の12V電源コンセントに接続して点灯できるライトを内蔵した耐荷重42kgのルーフ・バスケットや、ロールバーや6点ハーネスなどを備える「ラリースポーツパッケージ」なども選べる。

価格は3099万円となっている。



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文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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