2022.12.22

CARS

これならライバルのヤリスとノートに追いつける!? マイナーチェンジでフィットにRSが復活 乗ったら思いのほかいいので驚いた!

現状では販売台数でライバルに水をあけられている4代目ホンダ・フィットに、マイナーチェンジと同時に、RSを冠したスポーティ・モデルが追加された。果たして、伝統の名を持つ新グレードはフィットのカンフル剤になり得るのだろうか。モータージャーナリストの高平高輝がリポートする。

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目玉はRS!

もっと売れてもいいはずなのに、現行型ホンダ・フィットは同時期にモデルチェンジしたライバルのトヨタ・ヤリスに思いのほか水をあけられているのだという。2020年2月に発売された4代目の通称「柴犬」フィットの2020年の年間販売台数はおよそ9.8万台、それに対してヤリスは同じく15万台(ヤリス・クロスなども合計されているが)、翌21年は6万台対21万台、今年上半期では3万台と8万台という具合に引き離されている。さらにこのところは日産ノートにもかなり差を付けられているから、何かしらの手を打たなくてはならなかった。



というわけで実施されたマイナーチェンジの目玉は新たに追加された「RS」グレードである。過去のフィットにはラインナップされていたものの、ご存知の通り心地よさを重視したという4代目フィットには「ベーシック」に加え、「ホーム」、「リュクス」、SUV風味の「クロスター」、そして「ネス」という5種類の多彩なトリム・グレードが用意されていた代わりにスポーティ・モデルのRSは設定されていなかったが、やはり必要と判断したようだ。いっぽうでRSと入れ替わるように、ライムグリーンのアクセント・カラーが新鮮だったネスはひっそりとカタログ落ちしている。新たな試みだったのに諦めるのが早すぎるのではないかという気もする。

フィットはe:HEVと称するモーター駆動優先のハイブリッドに加え、エンジン仕様も設定され、さらに全車にFWDと4WDが用意されるという幅広いラインナップを誇るが、新しいRSはFWDのみとなる。今回のマイナーチェンジではe:HEVの1.5リッター直4アトキンソンサイクル・エンジンもモーターもパワーアップされ、エンジンの最高出力は98psから106psへ、走行用モーターは109psから123psへ強化されている(発電用モーターも95ps→106ps)。

簡潔でルーミーなインパネが美点。

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