2022.12.22

CARS

これならライバルのヤリスとノートに追いつける!? マイナーチェンジでフィットにRSが復活 乗ったら思いのほかいいので驚いた!

上質感が高まった

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RSとはいえ、今回のモデルは特別に熱い走り屋仕様ではないらしく、パワートレインのスペックは他のモデルと同一、いっぽうダッシュボードにエコ/ノーマル/スポーツを切り替えるドライブモード・スイッチが、ステアリング・ホイールに回生ブレーキのレベルを切り替えるパドル・セレクター(4段階)が備わるのが特徴だ。全開加速時には新旧の差を正直感じられなかったが、軽く踏み込んで加速するような実用域では余裕が生まれたようで、より軽快にスピードに乗る。専用の脚まわりを備えるRSだが、スポーティというよりしっかり上質になった印象で、不整を越えた時のブルルンという揺れ残りが他のモデルよりも明らかに小さく、建付けがいい感じが頼もしく好印象だ。ボディやサスペンションに補強を加えているわけではないというが、ちょうどいい感じに引き締まっており、結果的に上質感が高まった。セッティングでこれだけの違いが生まれるのなら、しかも決して硬いとかスパルタンというものではないから、この脚まわりを全車共通のスタンダードにしてもいいのではないか、と思ったぐらいである。昔ながらのホットハッチ志向ではない、となるとRSではなく、新しい名前を考えても良かったのではないか。定評ある分かりやすい名称を使いたいという気持ちも分からないでもないが、そろそろもう一歩踏み出す頃合いだろう。

文=高平高輝 写真=篠原晃一

e:HEVで234.63万円。

(ENGINE2023年1月号)

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