社長の名を冠した70台限定の特別なGRカローラ　モリゾウエディションはこんなクルマ

関耕一郎

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トヨタ・ガズー・レーシング（TGR）が発売する「GRカローラ」に、70台限定モデルの「モリゾウエディション」が設定される。モリゾウこと豊田章男社長自ら試作車を走らせて開発に参加したというスペシャル・モデルだ。

GRヤリスの血を受け継ぐ

GRカローラはトヨタ・カローラの5ドア・モデル「カローラ・スポーツ」をベースにGRヤリスの1.6リッター・ターボ＋4WDのパワートレインを移植した、いわゆるホットハッチと呼ばれるスポーツ・モデルである。

2シーターで軽量化

GRカローラ・モリゾウエディションの大きな特徴のひとつが2シーター化。メガーヌR.S.トロフィーRと同じ様に5ドア・ボディながら後席が取り払われている。主目的は車両重量の軽減で、2シーター化以外の軽量化との合わせ技だが、1440kgの車両重量は標準モデルよりも30kg軽くなっている。

また、後席を取り払ったことで通常の荷室と併せてタイヤ4本を積載できるようになった。サーキット走行用のタイヤなどを積むユーザーにとっては通常モデルより適した仕様になったと言えるだろう。ボディ・サイズは全長4410×全幅1850×全高1475mm。標準モデルに対して全高が5mmダウンした。

最大トルクを30Nmアップ

G16E-GTS型の1618cc直3ターボの最高出力は通常モデルと同じ304psだが、最大トルクは30Nmアップの400Nmで3250-4600rpmで発生する。6段MTは1速を高くし3速を低くすることでクロース・レシオ化。さらに前輪の減速比も低められている。

サスペンションは前がストラット式、後ろがダブルウィッシュボーン式を踏襲するが、フロントに倒立式モノチューブ、リアにモノチューブのダンパーをそれぞれ採用。ホイールはBBS製のTGRロゴ入り鍛造18インチで、タイヤは245/40ZR18のミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2コネクトだ。