2023.01.01

LIFESTYLE

家が森になる!? 石神井公園の湖畔に建つ遺跡のような家のヒミツ 建築家が考えた奇跡のプランターハウスとは

大小アーチが連なる外観。アーチの一番下の部分から、雨水が地面に落ちる構造。

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雑誌『エンジン』の大人気連載企画「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」。2023年の年頭の今回は、外観のアーチが古代ローマ時代の建造物のような印象を与える住宅兼事務所。実はこの家のデザインは、多彩な植物を育てるために考えられたものだった。デザイン・プロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

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小さな森に埋まった遺跡のよう


東京都練馬区の石神井公園。かつて池の畔の料亭が賑わった、高級な住宅が並ぶエリアだ。そのなかでも、建築家の武田清明さん(40歳)が設計し、自宅+事務所として使っているデザインの個性が際立つ家は、小さな森に埋まった忘れられた遺跡のようだ。



武田さんは、この家を「プランターみたい」と例える。植物がうまく育つように考えられているのだ。専門家の手を借り111種類の植物が植えられている。ローマ時代の建物にありそうな、大小様々なサイズのアーチが見え隠れしているが、家が完成したのは去年のこと。しかも形は、植物を効率的に育てるためのものだ。こうした目に見える意匠だけでなく、さらに深い部分まで考えて設計がなされていることに驚かされる。

そもそもこの家は武田さんの自邸として建てられたわけではない。この場所で長いことイタリア・レストランを営んでいた鶴岡さんが、終の棲家として武田さんに設計を依頼したものだ。それまで鶴岡さんは、建物の裏手に見える集合住宅に住んでいた。それを設計したのが武田さんのお父様で、今回は息子さんに声を掛けたのである。



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