2022.12.26

CARS

レースで鍛え上げられたGRカローラ S耐の水素エンジン・カローラのノウハウが活きている

GRスープラ、GRヤリスに続く、トヨタ・ガズーレーシング(TGR)期待の新星「GRカローラ」。すでに限定500台の標準モデル、限定70台の「モリゾウエディション」ともに購入申し込みは終了し、検討中という標準モデルの追加販売の決定が待ち望まれる。

もう1台のGRカローラ

この2台のほかにもう1台、2021年から話題をふりまいているカローラがある。それは水素エンジンを搭載し、スーパー耐久シリーズに参戦している競技車両「ORCルーキー・カローラH2コンセプト」だ。



GRカローラの開発にも貢献

この水素カローラが、実質的にGRカローラの開発車両に水素エンジンを積んだものであることは、トヨタも認めるところだ。そのレース活動はマスタードライバーでもある豊田章男社長が納得する「ドライバーを魅了する野性味」をGRカローラに与えるための開発テストの一環となった。

当初はカローラ・スポーツをベースにしていたエクステリアを2022年のGRカローラ正式発表以降はそれに準じたものに変更しているが、もちろん共通点は外観ばかりではない。エンジンはどちらも1618ccの直3ターボを使用。これはもちろんGRヤリスでデビューしたG16E-GTS型ユニットをベースにしたもので、水素エンジンは燃料噴射系と点火プラグを専用品に変更している。開発目標値の出力はGRカローラの限定車であるモリゾウエディションとほぼ同数値のとして掲げた300ps/400Nm。ちなみに、この出力はすでに達成されている。



レースでの知見を盛り込む

GRヤリスで導入された多板クラッチ式アクティブトルクスプリット4WDシステムの「GR-FOUR」は水素エンジン・カローラで得たノウハウを生かし、GRカローラへの最適化が図られた。また、特徴的な3本出しマフラーは、水素カローラのセンターマフラー・レイアウトから派生したものとみることができる。中央のパイプに切り替えバルブを備え、左右にもマフラーを加えたアレンジは、市販車の騒音規制適合などに配慮したものだ。

GRヤリスがラリーカーのDNAを持つように、GRカローラはレースカーのDNAを備えたクルマである。水素カローラとはエンジンが異なるが、レースで鍛えあげれられたGRカローラをぜひとも味わっておきたいものだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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