2023.01.12

CARS

ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナ、ガソリン車を買うならどれがいい?

日本のファミリー・カーの定番となったミニバン。その中でもとくに人気を博しているのが、「5ナンバー・サイズ・ミニバン」と呼ばれるトヨタ・ノア/ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナの3モデル。2022年には揃ってフルモデルチェンジが行われ、たくさんの注目を集めた。そんなガチンコ勝負を挑む3つのモデルについて比較していこうというのが今回の企画。4回目はガソリン・モデルのパワートレインについて比べてみた。

2.0リッター vs 1.5リッター・ターボ

エンジン車のエンジンは、ノア/ヴォクシーとセレナが2.0リッター直4自然吸気で、ステップワゴンは1.5リッター直4ターボを搭載する。



新エンジンが投入されたノア/ヴォクシー

ノア/ヴォクシーは3ZR型からその後継ユニットとなるM20A型に変更。排気量や気筒数だけでなく、ボア×ストロークも変わらないものの、大幅に進化を遂げたトヨタの最新エンジンだ。燃料噴射はポート噴射と筒内噴射(直噴)を組み合わせた「D-4S」を採用している。

セレナは先代と同じ筒内噴射(直噴)機構を持つMR20DDを引き続き採用。もちろん新型搭載にあたり、改良は加えられている。ただし、先代の前輪駆動(FF)の一部に採用されていたBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレータ)を用いたマイルド・ハイブリッド仕様は廃止され、全グレードともにハイブリッド・レスのユニットになった。



唯一のダウンサイジング・ターボ

ステップワゴンは3モデルの中で唯一ダウンサイジング・ターボを搭載。1.5リッター直噴ターボは先代の改良版だが、スペックに表示される出力は先代の値と同じままだ。

変速機は3モデルともにベルト式の無段変速機=CVTで、電子制御の油圧クラッチを介して後輪に伝えられるエンジンの動力で駆動するコンベンショナルな4WDが用意される。



ガソリン3モデルの出力値を比べる

3モデルのガソリン車の出力は以下の通り。
<ノア/ヴォクシー>
170ps/6600rpm
202Nm/4900rpm

<ステップワゴン>
150ps/5500rpm
203Nm/1600-5000rpm

<セレナ>
150ps/6000rpm
200Nm/4400rpm



ノア/ヴォクシーがトップ

ガソリン車はハイブリッド車とは逆にノア/ヴォクシーが最も高い出力を発揮。最高出力の発生回転数も高いので、一番高回転まで気持ちよく使えるエンジンかもしれない。ステップワゴンとセレナは数値的にはほぼ同等。しかし、ステップワゴンの方が最大トルクの発生回転数が低いところから幅広いので、ステップワゴンの方が力強い印象を受けるかもしれない。一方、レスポンスの良さでは大排気量自然吸気のセレナに分があると思われる。

車両重量はノア/ヴォクシーが1600kg~、ステップワゴンが1710kg~、セレナが1670kg~。ノア/ヴォクシーの出力での優位さを車両重量が後押しする結果となっている。

FFモデルのWLTC燃費は、ガソリン車がトヨタは15.0〜15.1km/リッター、ホンダは13.2〜13.9km/リッター、日産は13.0〜13.4km/リッター。燃費では新エンジンを奢ったトヨタが一歩リードしている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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