2023.01.19

CARS

F1のハイブリッド技術を用いた35台限定のメルセデスAMG・GT4ドア・クーペ最強モデル登場

メルセデス・ベンツはメルセデスAMGの4ドア・クーペ、「GT-4ドア・クーペ」のトップ・モデルとなる「GT63S・EパフォーマンスF1エディション」を発表した。GT-4ドア・クーペの最強モデルで、35台限定で販売される。

赤色のアクセントが際立つ

エクステリアは調整式のリア・スポイラーと赤いリム・フリンジがついたマットブラックの21インチ・ホイールを装着。ボディの両サイドにはF1エディションのデカールを貼付している。ボディ色はソリッドカラーのアルペングレーだ。

ブラックに赤いステッチが施される内装は専用のカーボン・トリムやF1ロゴ入りフロアマットを採用。シートベルトはレッド、イルミネーション付きのサイドシル・プレートにも赤いアクセントが入る。



843ps、1400Nm以上のハイブリッドを搭載

パワートレインは4.0リッターV8ツインターボをベースにしたプラグイン・ハイブリッド・システム(PHEV)を採用。エンジンの出力は639ps/900Nm。9段ATと4WDが組み合わされるエンジンには14ps(10kW)の始動および発電用のBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)モーターが備わる。204ps/320Nmの交流同期モーターは2段変速機と電子制御LSDとともにリア・アクスルに備わり駆動ユニットを構成する。モーターの出力は必要に応じて前輪にも伝えられる。

システム総合出力は843psで、最大トルクは1400Nm以上に及ぶ。0-100km/h加速タイムは2.9秒、最高速度は315km/hをマーク。また動力性能向上に対応するべく、ブレーキはエンジン単体モデルより大径化されたカーボンセラミック・ディスクを標準装備した。



12kmのEV走行も可能

リア・アクスル上に配置される400Vの駆動用バッテリーの容量は6.1kWhで、89kgと軽量な設計。連続出力は70kW、10秒間限定の最高出力では150kWを発生し、WLTCモードで12kmのEV走行を可能にする。その開発にはメルセデスAMGペトロナスF1チームのマシンで実証された技術が応用されているという。

このバッテリーのために開発されたのが厚さ数mmの薄型冷却モジュール。約14リッターの冷却液を電動ポンプで循環させ、平均45℃の最適な動作温度範囲をキープする。これにより充放電性能の低下を抑えた。

販売はメルセデス・ベンツ公式ウェブサイトで行われ、1月25日18時まで仮予約を受け付ける。申し込み多数の場合は抽選販売となる。納車は2月以降となる予定だ。価格は3270万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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