アルピーヌA110アセンションとマクラーレン720とオーナーの向井さん。
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これがアドレナリンか!そんな向井さんの趣味の世界を一変させたのがコロナ禍だった。「どこかに行かないとできない趣味でしょ。お金持ちの皆さんが旅行に行けないから、クルマを買おう、時計を買おうという気持ちがよくわかります。そんな時に友達に誘われてマクラーレンを見に行ったんです。うわ~カッコいいと一目惚れでしたね。スパイダーだし、白と黒という色も良かった。スーパーカーなんて2度と買わないかもしれないから行っておこうと即決しました」
そしてこの内外装に多数のカーボンパーツをあしらったオプションのカーボンファイバー・エクステリア・アップグレード・パックを装着した720Sスパイダーを買ったことが、向井さんに新たな趣味の世界を切り開くこととなった。「21年の2月頃に納車されて、5月に富士スピードウェイでトラックデイがあるからって、グランツーリスモでサーキットを覚えて行きましたよ。実は以前、中古のポルシェ991カレラを買ってドライビング・レッスンに通ったことがあったのですが、怖くて友達に売っちゃったんです。でもマクラーレンで走ったらめちゃくちゃ面白い。同じ富士でも全然違う。僕でも楽しめる。これがアドレナリンか! って思いましたね」それからというもの、鈴鹿サーキット、岡山国際サーキットと、機会があれば積極的にサーキット走行に出向くようになったという向井さん。いつしかそのためにレーシング・スーツやヘルメットも新調し、ガレージのリノベーションにあわせて作ったプライベートルームには、本格的なドライビング・シミュレーターDRiVe-Xを設置し、トレーニングに興じるまでになった。
「シミュレーターなら怪我しないので、大阪の心斎橋にあるお店に行って教えてもらったりしながら、練習しています」さらにマクラーレンを通じて、様々な交友関係が広がるとともに、最近では現代アートなど、趣味の世界もさらに広がっているそうだ。ずっと持っていたいこうしたマクラーレンとの生活で、サーキット走行の面白さにのめり込んでいくうちに、こういう想いも出てくるようになったという。「マクラーレンは速すぎるけど、すごく安定している。カーボンモノコックだから万が一の時も安全ではありますが、昔のGT500より直線が速いですからね。こんなのでいつまでも走っていたら危ない。もう少し身の丈で楽しめるものが欲しい……と思っていたところで出会ったのがこれでした」それがもう1台の愛車、アルピーヌA110Sアセンションだ。
「マクラーレンは奥目というか。ライトの中に手が入ってしまうようなデザインが面白いけど、A110は初代と似ていて目がいいんですよ。4灯のね。僕は元々クルマはプラモデルから入ったんです。タミヤの年間カタログに色々なクルマの模型が載っていて。マクラーレンの存在もそこで知り、セナの時代には海外まで観戦に出かけました。そういう意味ではA110もモンテカルロのラリーカーに憧れたプラモデルの印象が強く残っているんですよね」7月には入荷していたものの、ガレージの完成を待って納車してもらったというA110の走行距離はまだ2800kmほど。しかし、取材の前日に鈴鹿サーキット南コースを走るなど、早速楽しんでいる様子だ。「タイヤも重量も違うけど、僕にはこのくらいがちょうどいい。実はフェラーリ・ローマをオーダーしてあって、マクラーレンと入れ替える予定なのですが、A110に関してはずっと持っていてもいいかな? と思っています」この2台のほかに、普段使いのメルセデス・ベンツGクラス、さらに北海道のセカンド・ハウスにアウディQ5、沖縄のセカンド・ハウスにラングラー・アンリミテッドを置いているという向井さん。それぞれのシチュエーションに最適なクルマとの生活には、これからもさらなる化学反応が期待できそうだ。文=藤原よしお 写真=望月浩彦(ENGINE2023年2・3月号)
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