2023.02.24

CARS

新型ルノー・カングーのグレードと価格は? 気になる発売記念の特別仕様車の中身は?

いよいよ日本での販売が開始されるルノー・カングーの新型。導入されるラインナップは3グレード・5タイプ。さらに発売記念の特別仕様車が2機種設定されるので、当初は7つのバリエーションから選ぶことができる。

ガソリンとディーゼルの2機種

パワートレインは2機種。ガソリンに加え、先代の最後に限定車で導入されるディーゼルが通常販売モデルとして加わったが、ガソリンも新ユニットに刷新されている。

ルノー・カングー・クレアティフ

ガソリンも新エンジンを搭載

ガソリンはこれまでの115ps/190Nmの1197cc直4ターボに替えて131ps/240Nmの1333cc直4ターボを採用。先代ユニットよりもとくにトルクが大きくなっているのが特徴だ。ディーゼルは先代と同じ1460cc直4ターボだが最大トルクが10Nm向上し、出力は116ps/270Nmとなっている。

新型のトランスミッションはガソリン、ディーゼルともに先代と同じデュアルクラッチ式の自動MT(DCT)を搭載。ただし、変速段数が6段から7段へと1段増えた。ちなみに、ディーゼルとDCTの組み合わせはこれが初めてとなる。今のところMTは未設定だが、ルノー・ジャポンは今後の導入を検討しているという。

ルノー・カングー・インテンス

グレードは3タイプ

グレードは、ベーシックな「ゼン」、上級モデルでバンパーが同色になる「インテンス」、同じく上級仕様ながら無塗装の黒バンパー仕様となる「クレアティフ」の3タイプ。インテンスとクレアティフはガソリンとディーゼルの両方が用意されるが、ゼンはガソリンのみで、しかも受注生産だ。

インテンスとクレアティフは安全装備や快適装備、機能装備など、エクステリア以外はほぼ同じ。エクステリアはインテンスがバンパーとスライドレール・ガーニッシュがボディ同色、ドア・ミラーがブリリアントブラックになる一方、クレアティフはそれらのいずれもが無塗装のブラックになる。

インテンスではフォグライトにコーナリングランプ機能が備わり、ドア・ミラー内蔵のウインカーがLED式になる点も異なる。また、ホイールはいずれも16インチのスチール製だが、ホイール・カバーがインテンスではすべてをカバーするフル・ホイール・カバーなのに対して、クレアティフは中央周辺のみを覆うハーフ・タイプが装着される。

なお、発売記念の特別仕様車「カングー・プルミエール・エディション」はクレアティフをベースに、通常はインテンスにしか選択できない3色のメタリックのボディ・カラーを設定。色以外に違いはなく、エクステリアやインテリアの装備はクレアティフに準じている。

ルノー・カングー・インテンス

エントリー・モデルのゼンは受注生産

エントリー・モデルのゼンはブラックのバンパーやドア・ミラーをはじめ、外観がクレアティフと同じドレス・ダウン仕様となる。ただし、クレアティフでは標準のフォグランプがゼンには備わらない。

インテリアではメーターがアナログ式になるとともに、エアコンが2ゾーン調整式のオート・タイプから単一調整のマニュアル式になり、さらにセンターコンソールボックスからUSBポート、12V電源ソケット、後席用空調ダクトが省かれる。また、運転支援装置から車線中央維持支援機能が外されている。

ルノー・カングー・クレアティフ

先代の約120万円高

価格は、ゼンが384万円、インテンスとクレアティフは同価格でガソリン車が395万円でディーゼル車が419万円、また特別仕様車のプルミエール・エディションはガソリン車が400.5万円でディーゼル車が424.5万円となっている。ちなみに、プルミエール・エディションとクレアティフにある5.5万円の差はメタリック塗装を選んだ時のオプション価格と同じ。プルミエール・エディションは全モデルがメタリック塗装になるため、実質的にはクレアティフと同価格と考えていい。

ちなみに、先代最終モデルのゼン・6段DCT車の価格は264.7万円。ボディ・サイズの拡大やエンジンやプラットフォームなどメカニズムの進化、運転支援装置をはじめとする装備の拡充のほか、昨今の原材料価格高騰などの影響などにより、新型は45%ほど上昇したことになる。

ルノー・カングー・クレアティフ

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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