2023.02.27

CARS

ルノー・カングーの新型はルノー版プロパイロットを装着し、安全性能が格段に進化

待望の日本上陸を果たす新型ルノー・カングーを、部分的にクローズアップ。ここでは、安全アイテムに重点を置いてチェックする。

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最新の運転支援装置を備える

13年半ぶりに3代目へとフルモデルチェンジを行ったルノー・カングーの新型。エンジンやシャシーのブラッシュアップもさることながら、大きく進化したのは安全面、いわゆる運転支援装置だ。



2つのルノー初を装備

新型カングーでは運転支援システムにルノーの日本仕様では初となるデバイスをふたつ導入した。1つは「エマージェンシー・レーンキープ・アシスト」。方向指示器の非作動時に車線や破線表示、仕切り、壁、歩道などの路肩へ過剰に接近したり、また対向車との前面衝突が予測される場合に警告表示と自動操舵補助を行うことで運転者に危険が迫っているかもしれないことを知らせる。路肩の感知は約70〜180km/h、対向車の感知は約70〜110km/hの速度域で作動する。

2つ目は「ブラインドスポット・インターベンション」。後側方からの接近車両との衝突が予想される場合やさらに高い速度で接近する車両を感知した場合、ドア・ミラー内の表示灯とインジケーターで車両の接近を知らせるとともに、わずかな自動操舵で回避を図る。作動範囲は約70〜180km/hだ。



アクティブ・クルーズを全車に標準装備

また、カングーとしては初採用となるストップ&ゴー機能付きの「アダプティブ・クルーズコントロール」を全グレードに標準装備。さらにエントリー・グレードの「ゼン」を除き装備される「レーン・センタリング・アシスト」と統合制御することで、「ハイウェイ&トラフィックジャム・アシスト」として機能し、高速道路や自動車専用道での疲労軽減が図れる。アクティブ・クルーズコントロールは0~170km/h、レーンセンタリング・アシストは先行車がいる場合は約0〜160km/h、先行車がいない場合は約60〜160km/hで作動する。

「レーンデパーチャー・ワーニング」は約70〜180km/hで車線逸脱警告や操舵アシストを実施。「セーフティディスタンス・ワーニング」は約30〜200km/hで、フロント・ウインドウ中央上部のカメラとフロント・バンパー内のレーダーセンサーにより前走車との適切な車間距離を維持するように注意喚起及び警告を行う。



そのほか安全装備が盛りだくさん

これら以外にも、制限速度や追い越し禁止の標識を認識する「トラフィックサイン・レコグニション」、約60km/h以上で運転者の疲労傾向を警告する「ドライバー疲労検知アラート」、約40km/h以上で対向車や先行車に反応してヘッドライトを切り替える「オートハイ/ロービーム」も装備。また、衝突被害を軽減する「アクティブ・エマージェンシー・ブレーキ」(衝突被害軽減ブレーキ)や、駐車時の後方視界確保や障害物検知を行うリア・パーキング・センサーとリア・カメラも備える。

さらにアクティブ・セーフティとして、姿勢安定制御のESCや緊急ブレーキ・アシストのEBA、電子制御制動力分配装置のEBD付ABSのほか、シートベルトの装着を促す全席「シートベルト・リマインダー」、タイヤ空気圧警報を装着。またパッシブ・セーフティとして、フロント、前席サイド、サイド・カーテンといった3タイプのエアバッグ、前席には高さ調整も付いた前後3点式シートベルトなどを採用。なお、助手席と左右後席はISOFIXチャイルドシート対応となっている。

ファミリーユースに供されることも多いカングー。それだけに居住性や積載性、快適性と同様に安全性能の進化は新型ルノー・カングーの魅力を大きく引き上げている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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