2023.03.12

CARS

アウディeトロンがQ8eトロンに進化 車名変更で位置付けが明確になった

アウディが「Q8 e-トロン」とそのクーペ・バージョンとなる「Q8スポーツバックe-トロン」の日本導入を発表した。

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eトロンのマイチェン版

Q8e-トロンはこれまでなかったモデルだが、実は、アウディ初の量販電気自動車=バッテリーEV(BEV)として2018年にデビューした「アウディe-トロン」のマイナーチェンジ版で、改良を機に車名が変更された。ちなみに、既存の内燃機関を搭載するQ8とは別のモデルとなる。



フロント・デザインを刷新

エクステリアはシングルフレーム・グリルと黒いパネルを組み合わせた新しいデザインのフロントまわりを採用。また、アウディのエンブレムが前方を監視するレーダーの上に描かれた2次元のデザインになり、Bピラーにモデル名が加えられた。

ボディ・スタイルは従来モデルのe-トロン同様、オーソドックスなSUVタイプのQ8 e-トロンと、クーペ風スタイルのスポーツバックの2タイプを設定。全長4915mmと全幅1935mmは共通だが、全高はQ8 e-トロンの1635mmに対し、スポーツバックは15mm低い1620mmとなる。荷室容量はQ8 e-トロンが569リッター、スポーツバックが528リッターとなっている。

インテリアはリサイクル素材の導入が進んでいる。シート表皮にはペットボトル由来の原料を採用。シートベルト・バックル・カバーは自動車用混合プラスチック廃棄物の再生材だが、アウディが安全関連部品にリサイクル素材を用いるのはQ8e-トロンが初めてだという。



「50」と「55」の2タイプ

パワートレインはエントリー・モデルの「50」と高出力仕様となる「55」の2機種を用意。どちらも前後に1つずつ計2つのモーターを備えた4WDとなる。

Q8 e-トロンにのみ設定される「50」は先代比で24kWh増となる95kWhのバッテリーを搭載し、システム総合出力は340ps(250kW)/664Nmを発生。WLTCモード航続距離は89km伸びて424kmとなっている。

Q8e-トロンとスポーツバックの両モデルで選べる「55」はシステム総合出力408ps(300kW)/664Nmを発生。バッテリー容量は先代比19kWh増の114kWhで、WLTCモード航続距離は従来モデルよりも78km長い501kmだ。充電性能は150kWまでの急速充電に対応する。



全車「Sライン」仕様に

右ハンドルのみの設定で、全車スポーティな内外装を持つSライン仕様となる。発売は夏以降。また、第4四半期以降にはスポーティ・モデルの「S」の発表が予定されている。

価格はQ8・50e-トロン・クワトロSラインが1099万円、Q8・55e-トロン・クワトロSラインが1275万円、Q8スポーツバック55e-トロン・クワトロSラインが1317万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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