2023.06.09

CARS

納車の日は嬉しくてクルマの中で寝た! 18歳の誕生日の翌日から、トヨタ・クレスタに40年間乗り続けているオーナーが愛車を手放さない理由とは?

1983年型のトヨタ・クレスタとオーナーの水上さん

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愛車遍歴リスト

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もとよりクルマが大好きな水上さんなので、トヨタ・クレスタ1台をずっとということではなかった。作っておきましたという“愛車遍歴リスト”には、ロータス・ヨーロッパ、フォード・フェスティバ、ジャガーXJ6、ミニ、スバル360、スズキ・セルボ、日産スカイラインGT-R、ルノー5、スズキ・アルト、ルノー4、フィアット500、スバルR2、日産スカイラインR32オーテック・バージョン、ジャガーXJ6、トヨタFJクルーザー、ロータス・ヨーロッパと車名がズラリと並ぶ。

「2台目のロータス・ヨーロッパは漫画とほぼ同じ仕様になっています。白いボディに赤い帯、星やリア・ウィングも付いていますよ(笑)」

さらに1969年型のいわゆるハコスカGT-Rは“GT-Rの神様”と呼ばれたメカニックが組み上げた1台だという。

水上さんのガレージにはオートバイとハコスカGT-Rが収まっていた。1969年式ハコスカGT-Rは19年ほど前に購入した。

マニア垂涎のクルマを持ちながらもクレスタだけは手放さなかったのはなぜか?

「う~ん。やっぱり一番付き合いが長いから、自分の手足のようになっているんです。現在19万3000km。調子はいいですよ。2リッター直6ターボは一度オーバーホールしました。3段+オーバードライブのトランスミッションも整備してからは絶好調です」

納車の日は嬉しくてクレスタの中で寝たという水上さん。いろいろな思い出がクレスタには詰まっているのだという。

「クレスタは18歳からの私の生きざまをずっと見て来ましたから。愛車たちのなかで何かひとつ選べと言われれば、ロータスでもGT-Rでもなく、クレスタです」

一時は乗っていることが恥ずかしいとさえ感じたクレスタだが、いまは注目されることも多いという。取材中も“ちょっと見せてもらえますか?”と、クルマ好きの人に声をかけられた。

水上さんにとっての“なんと私的なクルマ”、クレスタは、40年経って再び個性を表現し始めたのかもしれない。

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文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正



(ENGINE2023年7月号)

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