2023.08.31

CARS

タレントのラッシャー板前さん、9万円で譲ってもらった人生最初のマイカーの日産ローレルは、ド派手な色の土禁車だった!!

ラッシャー板前さんと愛車のレクサスNX

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クルマ好きのゲストを迎え、「これまでに出会ったクルマの中で、人生を変えるような衝撃をもたらしてくれた1台」を聞くシリーズ。今回は、20歳でビートたけしさんに弟子入りし、今年で芸能生活40年となったラッシャー板前さん。現在の愛車はレクサスNX300h。家族でのドライブ旅行がラッシャーさんに刺激を与えているという。

運転免許は出前をするために必要だった

集合時間ぴったりに黒いレクサスNXは現れた。スタジオの入り口に招き入れ、クルマはとりあえずここでいいですとドライバーに伝える。



ドライバーはラッシャー板前さん。ラッシャーさんは「ここでいいですか? わかりました。よろしくお願いします」と、ステアリング・ホイールにおでこをぶつけるぐらいの深いお辞儀を何度もした。

私にとってラッシャーさんはずっと土曜の朝の顔だった。ラッシャーさんは2022年3月まで、テレビ朝日系列で放送されている旅番組『朝だ!生です旅サラダ』のリポーターとして、1997年からなんと25年間も日本全国の美味しいものをナマ中継で紹介していた。眠い目をこすってテレビをつけると、ラッシャーさんがカニやフグを現地でほおばっていたのである。

食べ物に縁があるのは芸名からも窺い知れる。芸能界に入る前は板前だった。クルマの免許を取ったのは18歳。店の出前をするために運転免許が必要だった。

「教習所代はお店が出してくれまして。ありがたいですよね」

当時、ケンメリの日産スカイラインに憧れていたラッシャーさんが最初に手に入れたのは、先輩から9万円で譲ってもらった日産ローレルだったという。

「ボディ・カラーはオレンジ。オレンジ色のカーペットを敷きまして土足厳禁(笑)。メチャクチャ派手なクルマでした。燃費が恐ろしく悪かったのを覚えています」

そんなローレルを手放し、ビートたけしさんに弟子入りしたのは20歳のときである。

「最初は運転手もやりました。師匠のマンション駐車場で師匠のベンツを出そうとしたら、清掃のクルマが停まっていたんです。清掃業者の人が“通れる、通れる”って合図するから、通り抜けようとハンドルを切ったら、隣のクルマのフロント・バンパーに乗り上げちゃって。師匠が降りてくる前になんとかしなくちゃと、乗り上げたベンツを必死で持ち上げようとしたことがあります」

事務所がたけしさん用に購入した初めてのメルセデス・ベンツだったそうで、ラッシャーさんは運転手からすぐに外された。

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