2023.10.18

CARS

「『フェラーリよ、お前もSUVなのか』とは誰も言えない だろう by 清水草一」 総合第17位は? 自動車評論家41人が選んだ「2023年いま買いたいクルマのランキング!」

雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。今年のテーマは原点に帰って僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマ、愛することができるクルマは何かだ。41名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年はEPC(エンジン・プレミアム・クラブ)会員も加わって、2023年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2023年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。第17位に選ばれたのは?

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第17位は、フェラーリ・プロサングエ!  124pt

“プロサングエ推し”の私がもっとも安心したのは、清水草一さんの「『フェラーリよ、お前もSUVなのか』とは誰も言えないだろう」というコメント。これでハードコアな“跳ね馬信者”からのお墨付きを得たも同然。「乗ってみればなるほど背が高いだけの“812GT4ルッソ”で驚いた」と絶妙な表現をしてくださったのは、これまた跳ね馬の理解者として名高い西川 淳さん。GT4ルッソの実用性に、812のパフォーマンスと官能性を盛り込んだ作品がプロサングエと理解できる。



そのほか「SUVの姿カタチをした4ドア・スーパースポーツ」(山崎元裕さん)、「V12の響きも、ドライバーをその気にさせるシャシーも……」(島下泰久さん)、「私がこれまでに乗った中で最上の1台」(村上 政編集長)というコメントの数々も、要はみんな同じことを指している。それはつまり「プロサングエはSUVであってSUVではない」ということ。

その最大の秘密は、レース界やハイパフォーマンスカー界隈から絶大な信頼を寄せられているマルチマチック社と共同開発したアクティブ・サスペンションにあるというのが、私の見たて。アクティブ・サスペンションの効果は、どれだけ幅広い領域(=周波数)までカバーできるかで変わってくるけれど、プロサングエ用は既存のものとは別次元の速さで作動できる模様。そのポテンシャルをフルに引き出したソフトウェアの完成度も大したものだと思う。

フェラーリ・プロサングエ
全長×全幅×全高=4973×2028×1589mm。ホイールベース=3018mm。車両乾燥重量は2033kg。水冷V型12気筒は最高出力725ps/7750rpm、最大トルク716Nm/6250rpmを発生、8段デュアルクラッチ式自動MTを介し、4輪を駆動する。車両価格=4760万円~

文=大谷達也

フェラーリ・プロサングエには8人が投票!
大谷達也19pt+小川フミオ19pt+島崎七生人19pt+西川淳19pt+山崎元裕18pt+清水草一13pt+島下泰久11pt+村上政5pt+EPC1pt

プロサングエに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック!
◆大事なのは「クルマとの強い一体感!」 いま自動車評論家が本当に欲しいクルマはこれ! 大谷達也が選んだマイホット20 1位は英国のあのスポーツカー
◆自動車評論家がいま本当に欲しいクルマはこれ! 小川フミオが選んだマイホット20 1位は限定生産で早くも売り切れたらしいイタリアのあのオフロードカー
◆「プロサングエを抑えて1位になるとは!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマはこれ! 島崎七生人が選んだマイホット20とは?
◆「愛と欲望の気持ちに正直に!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマ20台を選んだ! 西川淳の第1位はイタリアのあのクルマ
◆「これが私の心を熱く刺激する20台だ!」 自動車評論家がいま本当に欲しいクルマを選ぶ! 山崎元裕の第1位はやっぱりイタリアのあのクルマだった!!

(ENGINE2023年9・10月号)

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