待ってました！「あの極上ディーゼルが選べるようになった！ by 武田公実」　総合第10位は？　自動車評論家41人が選んだ「2023年いま買いたいクルマのランキング！」

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雑誌『エンジン』の大人気名物企画、「エンジン・ホット100ニューカー・ランキングス」。今年のテーマは原点に帰って僕たちクルマ好きの欲望を一番刺激するクルマ、愛することができるクルマは何かだ。41名のホット100選考委員のジャーナリストと編集部員、そして今年はEPC（エンジン・プレミアム・クラブ）会員も加わって、2023年の今だからこそ買いたいと考える20台にポイントをつけて投票し、新車で買える注目の100台を選んだ。まずは2023年版のホット100に選ばれた上位20台をカウントダウン形式で発表する。第10位に選ばれたのはこのクルマ！

第10位は、ランドローバー・ディフェンダー！　161pt

ここ最近、内燃機関の集大成とか、電動化やデジタル化を武器に新しい時代の到来を感じさせる魅力的なモデルが登場してきている。そうした中、上陸から4年が経とうとする今も唯一無二の存在感で私の心を捉えて離さないのが英国オフローダー、ディフェンダーだ。

いまの私の生活にタフな走りが必要かと言われれば、正直言って必要ないかもしれない。それでも欲しいと思わせる理由は3つあって、ストイックな性格をありありと表現してみせたデザイン。オフローダーの本分を忘れない力強い機能美とモダンでセンスのいい佇まい。最後の1つは何と言っても乗り味の良さだ。

スタイリングについては、タフオフローダーを作り続けてきたランドローバーの伝統をモダンな解釈で表現したもので、そのニクめない表情がどこか愛嬌を感じさせる。ワイドな車幅、安定したスタンスで構える太くて大きなタイヤは逞しい走りを想像させる。外装色はアース・カラーを中心としながらも、どの色を選んだとしても不思議と馴染んでみせるあたりがイギリス車らしい。地上高の高さや1970mmを超える全高は一般的なSUVと比べると圧倒的に背が高く、持て余してしまいそうな迫力を感じさせるが、いざ運転席に座ってみると、直線的なボディは意外なほど車両感覚が捉えやすく、車庫入れがしやすい。唯一の懸念点は、ボディの大きさと重さがネガになって、機械式駐車場に入庫するのが難しいことだろうか。

車両価格は90と110は700万円台から購入できるが、5リッターV8スーパーチャージド・ガソリン・エンジン仕様で1600万円台までと、恐ろしく幅が広い。聞くところによるとドイツのライバル車以上の高剛性ボディで造り込まれていて、モノコック化はしたものの、そのぶん、オンロードの走りはドライバーの意図に沿った滑らかで操縦性に優れた乗り味の良さを披露してくれる。

パワーユニットについてはみなさんのコメントを見ても、明らかにディーゼル推しの意見が多かった。これは48Vのマイルド・ハイブリッドで、そもそも太いトルクが持ち味のディーゼル・エンジンにモーターを組み合わせたもの。2tを超える巨体で様々なシーンを走らせても、動力が途切れなく伝わり、意のままにハンドリングを楽しめるほど、動きの繋がりの良さを感じさせてくれる。ランドローバー社の他の車種ならガソリン・エンジンも魅力的だが、ディフェンダーのキャラにはディーゼルが似合うし、アクティブに使い倒すならその方が賢明だろう。

2位に推した武田公実さんは、「最もピュアな90でも、あの極上ディーゼルが選べることになったのは重要なトピック」とラインナップ構成のアップデートを評価している。また、思わず共感してしまったのが、編集部の村山雄哉さんの「スポーツSUVや都市型SUVではなく、ディフェンダーで誰も知らない道を探検したい！」というコメント。今どきのクロスオーバーSUVとは異なる、本家本元の頼もしさを手にできるディフェンダー。冒険心を掻き立ててくれることが最大の魅力なのだと思う。

ランドローバー・ディフェンダー
ショートの90の“S”は全長×全幅×全高＝4515×1995×1970mm。ホイールベース＝2585mm。車両重量は2090kg。水冷直列4気筒ターボは最高出力300ps/5000rpm、最大トルク400Nm／2000rpmを発生、8段ATを介し、4輪を駆動する。車両価格＝792万円～

文＝藤島知子　写真＝ジャガー・ランドローバー・ジャパン

ランドローバー・ディフェンダーには15人が投票！
武田公実19pt＋藤島知子19pt＋桐畑恒治15pt＋佐藤久実14pt＋清水草一12pt＋塩澤則浩11pt＋塩見智11pt＋嶋田智之11pt＋島下泰久9pt＋村山雄哉9pt＋金子浩久7pt＋小川フミオ5pt＋国沢光宏5pt＋菰田潔4pt＋桂伸一3pt＋EPC7pt

ディフェンダーに投票した上位5名のジャーナリストの「マイホット20」はこちらでチェック！
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（ENGINE2023年9・10月号）

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