【保存版】中古車市場ではいまだに人気のランボルギーニ・ガヤルド　2駆かそれとも4駆か、走って一番楽しいのはどれだ？【『エンジン』蔵出しシリーズ／ランボルギーニ篇】

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ガヤルドLP550-2トリコローレ（2364万9150円）、ガヤルドLP560-4ビコローレ（2532万2850円）、ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラ（2913万2250円※価格は2012年当時のもの）の3台。

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雑誌『エンジン』の貴重なアーカイブ記事を厳選してお送りしている「蔵出しシリーズ」。今回取り上げる記事は、中古車市場でいまだに人気の高いランボルギーニのガヤルドだ。2011年、旗艦アヴェンタドールをデビューさせ鼻息荒いランボルギーニ。一方で、円熟期を向かえたガヤルドには次々とヴァリエーションを加えてきた。4駆か2駆か、はたまた軽量版か。ガヤルドLP550-2トリコローレ（2364万9150円）、ガヤルドLP560-4ビコローレ（2532万2850円）、ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラ（2913万2250円※価格は2012年当時のもの）の3台を連れ出して、徹底的に比較試乗した2012年1月号のリポートをお送りする。

ガヤルドの最後を飾ったモデル

村上　まるで怪物のようなスーパーカーのアヴェンタドールから乗り換えると、ガヤルドがピュアなスポーツカーだということがよくわかる。自由自在に動かせる感じがして、とにかく楽しい。でも、これだけ種類があると、買いたい人はどれにしたらいいのか、きっと悩むだろうな。

ガヤルドLP550-2トリコローレ　イタリア統一150周年を記念した限定版。ボディ上部と運転席に赤白緑のイタリアン・トリコロールのストライプが走る。

ガヤルドLP550-2トリコローレ　イタリア統一150周年を記念した限定版。ボディ上部と運転席に赤白緑のイタリアン・トリコロールのストライプが走る。

齋藤　これだけじゃないよ、この間のフランクフルト・ショウにはスーパートロフェオ・ストラダーレっていう極め付きの硬派モデルが登場した。ワンメイク・レース用を公道で走れるようにした仕様だって。

村上　おそらくそれが現行ガヤルドの最後のバリエーションになるんだろうね。で、もっか円熟期にあるガヤルドの最新3モデルを連れ出して箱根に向かった。現時点で最もハードコアなスーパーレッジェーラ、570馬力。逆に最も標準型に近いビコローレ、560馬力。この2台はどちらも4駆。もう1台は2駆ベースの特別仕様トリコローレ、550馬力。乗り比べてみると、意外に性格が違っていることがわかった。

齋藤　というか、ちゃんと作りわけているんだよね。ポルシェみたいに。911の場合は2駆と4駆のハンドリングや走らせた感じが近似的になってきているけれど、ガヤルドは2駆と4駆で性格がはっきり変えてあるのが面白い。選ぶ場合には、そこを押さえておかないと、と思った。

村上　2駆も4駆もすでに乗ったことがあったけれど、どちらかにだけ乗っていると、ここまで違うものだとはわからない。2駆も相当にスタビリティが高くて、サーキットでも全く不安なく走らせることができた。ところが、2台を直接乗り較べてみると、鼻先の軽さがまるで違う。2駆はステアリングの操作に対して、スッと鼻先が入っていく。一方、4駆はジワッと動く。

齋藤　動きがまったりしている。時計がゆっくり動いているような感じ。スローモーション映像を見るような錯覚を覚えることもある。安定感のかたまり。超軽量のスーパーレッジェーラですらそうだった。だから、2駆のトリコローレの方がずっと身軽に感じられた。不思議なことに。

ガヤルドLP570-4スーパーレッジェーラ　車名のスーパーレッジェーラは超軽量を意味するイタリア語。カーボン・パーツを多用し、ベースモデルに対して70kgもの軽量化を実現している。