2023.09.30

CARS

最後の純エンジン高性能車選びの筆頭候補! 日産スカイラインのニスモ・チューン・モデルに国沢光宏が試乗 絶版まで秒読み1000台限定

日産スカイラインNISMO

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どの回転域でも気持ち良い

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残念なのがマニュアル・ミッションを設定していない点。「フェアレディZと同じエンジンなのでその気になればラインアップできたろうに」と思いながら走り出す。

これまたフェアレディZの新型9段ATでなく従来から使ってきた7段ATながら、低速トルクを15%引き上げたNISMOのエンジン特性とバッチリ合っており、むしろ同じギアで息の長い加速感を味わえる? なるほどNISMOのECUはドライバビリティが素晴らしく、どの回転域からアクセレレーターを踏んでも気持ち良い!



レカロ製シートはリミテッドには標準、ニスモには設定車が用意される。

試乗会は「コーナーを攻めちゃダメ」に始まる様々な制限を掛けられたけれど、901運動のクルマ作りを支えたベテランの味をしっかり感じた。滑るまでのステアリング・フィールがとっても良いのだった。

サスペンションの動きや前後バランス、クルマ全体の挙動など素直。レカロのシートは車体の動きを身体に伝えてくれるため、文字通りクルマとの一体感がある。遠からず追加される100台のリミテッドはチタン製マフラーやダンパーで専用品を奢るというから楽しみ!

日本車愛好家からすれば最後の純エンジン高性能車選びの筆頭候補になるだろうけれど、エンジン誌の読者諸兄ならBMWの新型M2やM3、M4などとバッティングすると思う。しかもNISMOは1000台限定、100台のリミテッドになると1000万円近いそうな。

一方、450馬力の3.0リッター直6ツインターボ・エンジンを搭載する新型M2は958万円。こちらも絶版まで秒読みになっている。競合する輸入車にも試乗し、リミテッドと大いに迷ったらいいんじゃなかろうか。

文=国沢光宏 写真=日産自動車

ニスモが788万400円~、リミテッドが947万9800円。

(ENGINE2023年11月号)

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