2023.09.30

CARS

最後の純エンジン高性能車選びの筆頭候補! 日産スカイラインのニスモ・チューン・モデルに国沢光宏が試乗 絶版まで秒読み1000台限定

日産スカイラインNISMO

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デビューから10年。終焉間近と思われた現行型スカイラインに、「ニスモ」の名を冠したスポーツ・モデルが追加された。唯一の難点は、手に入れるのはちょっと難しそうなところだ。モータージャーナリストの国沢光宏がリポートする。

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NISMO専用ECU

現行スカイラインのデビューは2013年で、10年が経過している。後継車のウワサもなく、売れ筋だったハイブリッド・モデルについていえば受注停止。絶版になると思われていたけれど、最後にひと花咲かせようということなんだろう。

3.0リッターV6ツインターボを搭載する「400R」に1000台の限定ということで「NISMO」モデルをラインナップしてきた。誰にでも買えるモデルじゃないことを最初に書いておきたい。



まずは簡単なスペックを。エンジンは100オクタンのハイオクを使用して開発したNISMOの専用ECUにより、最高出力は15馬力アップの420馬力に。最大トルクは550Nmとなる。

ちなみに日本のスタンドでは100オクタンを保証したハイオクを販売していないため、最高出力を引き出せるかどうか不明(ハイオク下限の96オクタンでも壊れることはないそうな)。

匠のワザによるGT-Rのような手組のエンジンを搭載する「リミテッド」という100台限定のモデルも来夏に追加される。

サスペンションも大きく見直されている。絶対的な前後バランスを追究すべく後輪は245/40R19から265/35R19にグレードアップ。それに合わせバネやスタビライザー、減衰力をチューニング。

驚いたことに試乗会場で「1990年までに世界一の後輪駆動車を作る」べく始まった901運動を現場で支えたテスト・ドライバーに「お久しぶり」と声を掛けられた。開発時の話を聞くと、久し振りに妥協せず仕上げたとのこと。何だか楽しみになってきました。



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