2023.12.02

CARS

bZ4Xの上級車種のデザイン・スタディか? トヨタのSUVスタイルのEVコンセプト、「FT-3e」

目標の100万人を1割以上超える111万2000人の来場者を集めたジャパン・モビリティショー2023で、トヨタが出展したSUVタイプの電気自動車=バッテリーEV(BEV)である「FT-3e」は、クルマと社会の新たな関係を模索するコンセプトカーである。

FT(フューチャー・トヨタ)の第3世代

FT(フューチャー・トヨタ)の第3世代となるBEVコンセプトを示す車名のFT-3e。「カーボンニュートラルの実現や、より良い社会づくりにも貢献」することを目標に掲げる、新たなモビリティの使い方を想定したクルマの提案だ。



最新のトヨタ・デザイン

エクステリアはショート・ノーズのキャビンフォワードなシルエット。フロントまわりは最新のトヨタ車で導入が進むハンマーヘッド・モチーフを用いており、今後のトヨタ製SUVのスタイリングを予感させるデザインとなっている。前面の開口部は最低限だが、ボンネット上には大きなエアアウトレットが設けられる。モーターからの排熱や空力改善に効果を発揮しそうだ。

ボディ・サイドにはフロント・ドア下には液晶パネル、いわゆるデジタルサイネージが設置される。ドライバーがクルマに近づくと、車内の温度や空気の状況、バッテリー残量などを表示するという。充電時はもちろん、外部給電時に使用可能な電力量を確認することも可能にしてくれそうだ。カーシェアリングが広がれば、車内環境をチェックできる機能の有用性も増すだろう。



レクサスRXと同サイズ

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4860×1955×1595mmで、ホイールベースは3000mm。最低地上高は200mmあるが、全高は低い。それでも構造を見直し小型化したバッテリーの恩恵で、十分な室内空間を確保できるという。キャビンは2列シートで乗車定員は5名だ。

シャシーは前後各セクションの構造体をアルミ一体鋳造部材のギガキャストとして、中央には新開発の薄型バッテリーを敷きつめる。同じ技術を用いたレクサスのコンセプトカー、「LF-ZC」は1000km以上の航続距離を実現するとされている。駆動方式は前後モーターによる4WD。タイヤ・サイズは前255/45、後285/40の22インチだ。

市販化についてのアナウンスはないが、「トヨタbZ4X」の上位モデルとして登場する日は意外と近いかもしれない。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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