2023.12.09

CARS

元祖デートカーが復活 市販化が確実視される次期プレリュードのコンセプト・モデルとは

ホンダのジャパン・モビリティショー2023は、飛行モビリティや自動運転タクシー、そしてかつての「シティ」と「モトコンポ」を思わせる電気自動車=バッテリーEV(BEV)などバラエティに富んだ出品内容だった。そのなかでクルマ好きがとくに気になったのは、スペシャリティ・スポーツ・コンセプトとして事前告知されていたショーモデルの正体だろう。

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ビッグネームが復活

「ホンダジェット」や飛行モビリティである「eVTOL」の模型の奥に置かれた1台のクーペ。広くて近くに対象物が少ないショー会場なのでボディ・サイズは不確定だが、感覚的には現行シビックを2ドア・クーペ化したようなイメージのクルマが展示されていた。名前は、「プレリュード・コンセプト」。「日産シルビア」や「トヨタ・セリカ」とともに人気を博した2ドアのスポーツ・ラグジュアリー・クーペである。



4代目を彷彿させる滑らかなスタイリング

その名を耳にして瞼に浮かぶのは、直線的でスマートな2代目や3代目、そしてその路線へと回帰した最終モデルの5代目だが、このコンセプトカーは、歴代では異端的なハイデッキ・スタイルを持った4代目を彷彿させる曲面を巧みに用いたスタイリングを有している。

今回、メカニズム的な詳細は一切明かされていないが、フロント・オーバーハングの長いフォルムからも類推できるとおり、BEVではなく内燃機関を持つハイブリッドのパワートレインを備える。具体的な年数は明らかにされていないが、市販化を前提にしているらしい。

電動化戦略の一環とはいえ、おそらく、かつてデートカーなるジャンルの代表格として一世を風靡したプレリュードの、今後の展開に注目したい。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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