2023.12.13

CARS

ヤリスクロスのEVバージョンか⁉ トヨタが2024年に導入予定のBセグメントSUVのEVコンセプトを披露

トヨタがBセグメント・サイズを持ったSUVタイプの新型電気自動車=バッテリーEV(BEV)、「アーバンSUVコンセプト」を、ベルギーのブリュッセルで開催した「ケンシキ」(見識)と名付けれたフォーラムで公開した。

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トヨタのファミリー・フェイスを採用

エクステリアはハンマーヘッドと呼ばれるトヨタの新たなファミリー・フェイスや、大きく張り出したショルダー、2分割ルーフ・スポイラーなどは新鮮だが、やや高めで水平に走るルーフラインや立ち気味のリア・ウインドウなどシルエットはオーソドックスなコンパクトSUVとしてまとめられている。一方、短いノーズやオーバーハング、長く取ったキャビンやホイールベースのコンビネーションからはBEV専用設計であることを感じさせる。



ヤリスクロスよりひと回り大きい

長いキャビンには最大限確保した室内スペースとアレンジしやすいインテリアを備える。サイズ的には2列シートだと推測される。室内は居住空間を優先させたい、または積載空間を重視したいという要望にフレキシブルに対応できる設計だという。

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4300×1820×1620mmで、「ヤリスクロス」よりひと回り大きい。2026年までに欧州市場で6車種投入されるというBEVの中では最小のモデルとなる。



大小2タイプのバッテリーを設定

駆動方式は前輪駆動と4WDがともに用意される。興味深いのはバッテリーで、近距離移動に割り切った安価な小容量タイプと、航続距離の長い大容量タイプが選択できるという。車名どおりの都市型コミューターとしても、多用途性が求められるファースト・カーとしても、そのニーズにピッタリ合う仕様を提供する狙いだ。

ヤリスクロスが、欧州BセグメントSUV市場のハイブリッド・モデルとしてはベストセラーとなっているトヨタ。BEVとなってもその座を揺るぎないものにしようという意欲が感じられる。

このコンセプト・モデルは、2024年中に市販バージョンがお目見えする予定。市場規模の大きいBセグメントSUVにBEVで挑むことになる。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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