2024.01.20

CARS

愛車はスカイラインとオールズモビルの仰天2台持ち! 小中学生で自転車で荷重移動やドリフトをマスターした29歳オーナーの楽しい自動車生活【連載『若者だってクルマ好き!』#7】

オーナーの佐藤さんと、オールズモビル・デルタ88ロイヤル・クーペと日産スカイライン。

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ちょっと古いクルマが好き!

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「僕、ちょっと古めのクルマが好きなんです。18歳のときに初めて買ったのはトヨタMR2(SW20型)です。たまに知り合いの日産180SXを借りて遊んだりもしていました。20歳のときにネットオークションでユーノス・ロードスターを6万円で買ってからは、荷重コントロールの練習に励んだなぁ。あとはアルファ・ロメオ147のセレスピードをタダでもらって半年くらい乗りましたね。でも、ずっと憧れていたのが32型のスカイラインだったんです。ある日、レース仲間で今はスーパーGTにも参戦している平木湧也・玲次兄弟の兄ちゃんに、冗談で“何か乗ってないクルマあるならちょうだい”って言ったら、出てきたのがこのスカイライン(笑)。かなりの整備が必要な状態だったけれど、格安で譲ってもらって、コツコツ直しました」

ロールケージやフル・バケットシートを装着し、後部座席は撤去され、走ることを最優先に仕上げられたスカイライン。


スカイラインは、もう8年の付き合いになる相棒だという。かつてはこのスカイラインで地元の峠を夜な夜な走り込み、レース活動が勢いに乗ってからも、しばらくはすべての用事を1台でこなしていたそうだ。エンジンはECR33型のエンジンを載せ替え、車内はフル・バケットシート、ロールケージも組み込まれたサーキット仕様だ。

「この何年かで中古車の相場がすごく高くなってしまいましたよね。それに合わせて中古の純正部品もどんどん入手しにくくなってきていて、最近は純正戻しできるようなパーツ集めに専念しています」

エンジンはECR33型から載せ替えたRB25DETをベースに改良したものだ。


一方でもう1台の愛車、オールズモビル・デルタ88ロイヤル・クーペはスカイラインとは全くキャラが異なる。一見、不思議な組み合わせだ。

「昔、仕事でカリフォルニアに駐在していた父が現地で乗っていたのが、初代フォード・マスタング・コンバーチブルやシボレー・コルベットなんです。だから、DNAなのかな?アメ車もずっと興味がありました。ある時、ローンを組めば何でも買える!と気づいて、恐る恐る手を出したのが1991年型シボレーC1500です。これが意外と丈夫で、予想に反して全然壊れない。もっと古いのも大丈夫かもしれない、と思っていた頃に、いつものショップでこのデルタ88に出会ってしまいました。ちょうど入荷したばかりで“ちょっと乗ってきなよ”と言われたのが最後です(笑)。そのまま勢いに任せて乗り換えてしまいました」

フロントは3人掛けのベンチ・シートである


オールズモビル・デルタ88ロイヤル・クーペはフロントに5.7リッターV型8気筒OHVエンジンを搭載し、3段ATを介して後輪を駆動する。

その走りについて、佐藤さんはこのように話す。

「スカイラインとは正反対で、太いトルクに任せて流すのが気持ち良いんです。結構快適で、どこへでも行けちゃいますよ。ガソリン代のレシートさえ見なければ、ね(笑)」

休みの日には、海辺でくつろいで過ごすのが好きだという。トランクには、折りたたみ式のビーチ・チェアと、当時モノのコカ・コーラのビーチ・パラソルが収められていた。

「見た目はどちらもオンボロだけど、2台とも心から愛している相棒です。いろんなクルマに乗るけど、やっぱり自分のクルマが一番落ち着きます」

佐藤さんのレース活動を下支えしているのは、日米のちょっと古い2台のクルマだったのである。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正



(ENGINE2024年2・3月号)

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