2024.05.07

LIFESTYLE

外からは何の店だか分からない? ぜひお気に入りの場所にしたい! 東京・青山の和カフェ「松葉屋茶寮」で味わう最高の贅沢

店内入口側のスペースは古道具、現代作家の器や盆栽のギャラリー兼カフェ。

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和スイーツを提供する“和カフェ”はこれまでカジュアル店が主流だったが、より洗練された趣向の店が登場し始めた。

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盆栽・古道具・器のギャラリーも

今はすっかり定着した“和カフェ”が都内に増え始めたのは2000年代のカフェブーム以降。当初の“和カフェ”は、“甘味処”の流れを汲む素朴な店が主流だった気がするが、時を経て昨今は様子が変わってきた。


東京・青山の骨董通りに昨年12月にオープンした「松葉屋茶寮」は、入り口のしめ縄と盆栽が独特の存在感を放ち、一見何の店だかわからぬ佇まい。だが、ほの暗い空間に凛とした緊張感が漂う店内の入り口側は盆栽・古道具・器のギャラリーを兼ねたカフェで、奥は奥行きの広いカウンター席。どの席でも和洋のお菓子やソフトドリンク、アルコールが楽しめる、正真正銘のカフェだ。

好みの飲み物とお菓子を2種類ずつ楽しめる「二茶二菓」(4000円)の一例。お菓子は左から「ピュアレア」「テリーヌショコラ」、飲み物は「今月の水出し煎茶」「焙じ茶ラテ」。お菓子はどちらも生クリーム不使用だがコクのある味わい。

メニューの中で特にユニークなのは、北参道の人気店「おかしやうっちー」が監修する自家製のお菓子。口に入れると最初はヨーグルトのようにみずみずしく徐々にクリームチーズのコクが広がる「ピュアレア」は、生クリームを使わずに天然水でクリームチーズの酸味とコクを引き出したレアチーズケーキ。お菓子は「引き算で素材を引き立たせる」ことをモットーにしているそうで、「テリーヌショコラ」や「季節の松葉屋羊羹」なども素材の味が主役だ。「水出し煎茶」や「焙じ茶ラテ」も、お茶の味と香りが生きた上質な味わい。奥のカウンター席では、目の前で点てられる抹茶を好みの茶碗で飲むという贅沢もできる。

趣向を凝らしたメニューや空間が楽しい「松葉屋茶寮」は、日本独自のライフスタイルや文化を提案することも目的としているそう。気軽に「和」の文化に触れられるのもうれしい和カフェだ。

餡を使わない特別な配合でみずみずしく仕立てた「季節の松葉屋羊羹」650円。写真は芋羊羹。


文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

(ENGINE2024年4月号)

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