2024.05.12

CARS

人生3台目の2代目ロードスターと、ヤフオク7万円のエグザンティア エンジン編集部員のちょっと古い愛車を公開! 情熱があればなんとかなる!!

エンジン編集部員のちょっと古いクルマたち!

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エンジン編集部のパーキングには、いつもちょっと古いクルマが駐まっています。エンジン・ウェブで長期リポートをしているシトロエン・エグザンティア以外にも、なかなか面白そうなクルマがいるんです。そこで今回、編集部の4人の4台の愛車、ポルシェ・ケイマン(2010)、フィアット・ムルティプラ、マツダ・ロードスター(NB)、シトロエン・エグザンティアを一堂に集めてみることに。あれ、でも1台姿がないような……。ケイマン&ムルティプラ篇に続いて、今回はNBロードスター&エグザンティア篇をお送りする。

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ダイレクトさが足りない

村山 僕のロードスター、これ、人生3台目の2代目ロードスターなんですが。

上田 ひとのことは言えないけど、3台はハマり過ぎだよ(笑)。

大手 村山さんのところも、かなりご家族の影響が大きいのでは。

上田 ご実家はいわゆる124って呼ばれる、古いメルセデス・ベンツを何台も乗り継いでいたんでしょ。

村山 都合5台ありました(笑)。

上田 こっちも純粋培養だ。

走行距離は14万5000kmほどで、タイミング・ベルトやカムカバーのパッキン交換など整備込みで価格は100万円。お手伝いに行った2022年12月のメディア対抗4時間耐久レースを見て購入を決意し、クリスマス当日に納車された。

塩澤 ロードスタは2代目のいわゆるNBね、技術や法規制にどんな関係があるの?

村山 実は兄が3代目のNCも乗っていたので、家には都合4台ロードスターがあったんです。NBはワイヤーを使った機械式のスロットル。対してNCはスロットルが電子制御になって、ボディも分厚く立派になりました。NCに乗って一番がっかりしたのは乗用車ライクになったスロットル・レスポンスでした……。

上田 車両重量やコンセプトにこだわり続けるロードスターでも、そうした見逃せない変化があったと。特にダイレクトさは、ちょっと古い方でないと得られないということか。

村山 実は18歳で人生最初に買ったのも2代目ロードスターで、手放す時は、もうこれでだいたいこのクルマはマスターした、と思ったんです。でもまったくもってそうじゃなかったし、未練も残っていた。そこで15万円で2台目を買ったらボロボロで。室内も荷室も水浸しだった。

塩澤 きたきたきたぁ!(笑)

村山 けっこうお金をつぎ込んで直したんですが、結局手放して。その後はエンジン編集部にアルバイトに入ってKINTOでGR86を友人と共同所有したり、ゴルフVのGTIに乗っていたんですが、2年前にメディア対抗ロードスター4時間耐久レースにお手伝いに行って、覚醒しちゃいました。

上田 エンジン編集部のせいだ。

写真は彼の携帯アルバムより、アライメントを計測中のロードスター。空気圧や車高調整式の足まわりのセッティングに試行錯誤していたが、ようやく最近美味しいところを見つけ、惚れ惚れする仕上がりに、とは本人の弁。

塩澤 でも3台目のNBを買って、いろんなことが重なって、翌年の4耐に出て、しかもいきなり優勝!

村山 あらためてクルマの軽さとはこういうことかと実感しました。パワーがないから、ただ速いクルマを走らせるよりずっと難しい。今の仕事はそれこそフェラーリからロールス・ロイスから911GT3RSまで色々なクルマに乗りますが、これほど自分自身の運転をフィードバックしてくれるクルマはないんです。

上田 スポーツ走行用の装備一式含めコミコミで140万円だっけ?

塩澤 この値段でそんなことができるクルマはもうほかにないからね。

大手 クルマが高いとおもいっきり走れないですしね。

村山 とりあえず今はエンジンはつるしの状態で、腕を磨いて、これ以上もうどうにも伸びないな、というところまで行ったらイジろうかと。

上田 うーん、求道者みたいだ。

塩澤 そんなこと言っている上田くんもそうとうなハマり具合だよね。


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