2024.05.12

CARS

人生3台目の2代目ロードスターと、ヤフオク7万円のエグザンティア エンジン編集部員のちょっと古い愛車を公開! 情熱があればなんとかなる!!

エンジン編集部員のちょっと古いクルマたち!

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黄金時代の産物

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村山 エグザンティア、車検と整備で来られなかったんですよね(笑)。

大手 憧れです。7万円のクルマに200万円もつぎ込むなんて……。

上田 詳細は本誌ウェブで(笑)。人様には薦めないよ。でも、ケイマンもムルティプラもそれなりに車両代は払っているよね。僕は安く買い、その分新車に近づけるように部品と整備につぎ込んでいるだけ。それでもまだ合計240万円弱だから当時の新車価格にはぜんぜん届かない。

今回は車検で入庫中、弱点とされるハイドロ・システムの配管が限界を迎えていることが発覚。劣化がひどく修復は困難で取材には間に合わず不参加に……。

塩澤 でも、なんでまたエグザンティアなの? 4台目なんでしょ?

上田 1つは塩澤さんと同じで格好いいこと。でももう1台、真っ黄色の初代エリーゼも持っているし、普段から派手なのはちょっと……。たぶん僕はクルマの見た目をひけらかすというのかな、そういうのが好きじゃない。でも形は、先日お亡くなりになってしまったガンディーニさんのウェッジシェイプなクルマが好物で。実際フィアットX1/9とかルノー5にも乗っていました。BXもすごく欲しいしXMにも乗りたい。そこで一見目立たずとも、実は自分だけが知っている格好いいクルマ、ということでエグザンティア。

大手 うわー、オタク度が高い!

上田 車内は広く、車高を上げれば悪路も雪道もいける。CG初代編集長の小林彰太郎さんがエグザンティアをリポートされていた当時「春夏秋冬・老若男女・冠婚葬祭・裏表」というタイトルを付けていましたが、この言葉通りの万能なクルマです。あとは村山君と同じで、当時の技術だからできたこと、っていう面もある。ハイドローリック・システムをシトロエンはやめてしまったけれど、なんで今のクルマはこの乗り心地が出せないのかって、いつも思う。

塩澤 いわばロスト・テクノロジー。

上田 2000年頃の欧州車たちはデザインも技術も各国の個性がすごく出ていて、しかもエアコンやパワステなどの快適性も備えていた。いわば黄金時代の産物か、はたまた1つの到達点だったのではないかと。

塩澤 あとは直せることだよね。ノウハウは必要だし、部品はなかなか手に入らなくて苦労するけれど。

上田 これ以上世代が新しいと、複雑すぎて本当に直せない。ポルシェやフェラーリみたいな特別なモデルはメーカー自らもビジネスにしているし、やればできるかもしれないけど、お金はとんでもなくかかる。

写真は編集部ウエダの携帯アルバムとポーランドのウェブサイト、Francuskie.plより。

塩澤 ムルティプラやエグザンティアあたりは、まだ情熱があればなんとかなる。もちろん、ある程度のお金はかかるけれど。そのクルマのことを大事に思う仲間や、一緒に直してくれる人を探したりするのも楽しみの1つにしちゃえばいいんだと最近気がついた。どうもムルティプラ、イタリアにはまだまだ部品はあるらしく、為替や輸送コストを考えると、最近はいっそ遊びに行きつつ買いに行こうか? って主治医とはよく話してる(笑)。

上田 僕もポーランドとフランスに行ってネットワークがすごく広がりました。お互い好きなクルマのことだと、言葉の壁が越えられる(笑)。

大手 147の部品、欲しいものがいっぱいあるんですよ。行く時は、一緒に連れて行って下さい!

話す人=塩澤則浩+上田純一郎(まとめも)+村山雄哉+大手淳寛(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦(ケイマン、ムルティプラ、ロードスター)/岡村智明(エグザンティア)

◆ヤフオク7万円で買ったシトロエン・エグザンティアの長期リポートはこちら!

(ENGINE2024年5月号)

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