2024.08.30

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高島屋の保証書がついたスピードマスター アポロ XI 25周年記念モデルの落札価格は? 日本をテーマにした特別な時計オークション「TOKI-刻-」 フィリップスが日本で開催する注目のオークション!

高島屋の保証書がついた世界限定50本のスケルトンのスピードマスター アポロ XI 25周年記念モデル。

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時計オークションで知られるフィリップスが、日本の時計コレクターの世界に捧げる初のテーマセール「TOKI-刻-」を開催。オークションにかけられる老舗百貨店の保証書がついた30年前の時計には幾らの値がつくのか?

日本の時計界のビッグニュース

30度を超える猛暑が続く今年の夏、日本各地で観測史上の最高気温を記録したニュースが連日メディアを賑わせているが、時計好きにとってはそんな暑さを吹き飛ばすビッグニュースがいま話題になっているのをご存知だろうか。



時計を得意とする世界的なオークションハウスのフィリップスが、11月に香港で開催するオークション「TOKI-刻-」がそれだ。

ENGINE WEBの読者にはもうお馴染みだが、フィリップスは、英国発祥の200年の歴史を持つ老舗オークション・ハウスであり、次々にあっと驚く来歴とコンディションを誇る時計を発掘して世界最高額を記録するようなオークションを成立させてきた。

そんな時計に強いフィリップスが仕掛ける「TOKI-刻-」は、その呼び方からもわかるとおり、日本にまつわる時計を揃えるテーマオークションだ。

フィリップスはこれまでにも様々なテーマセールを成功させてきたが、日本をテーマにするのは今回が初めてだという。



実は、日本のコレクターが所有した時計は世界的にみても非常に評価が高く、素晴らしいコンディションであることから常に注目される存在となっている。

これは、日本人が所有物を丁寧に扱い大切に保存することや、時計製造の伝統を敬い継承するという日本独自の文化があるからにほかならない。

さらに言えば、日本には情熱的で洗練されたセンスを有したコレクターが多く、時計収集のコミュニティとしてもイタリアと並ぶ最古の歴史があると言われている。

◆日本をテーマにした特別な時計オークション「TOKI-刻-」の詳しい情報はこちら



イタリア最古の自動車コンクール

余談だか、そんなイタリアと日本のコレクターの関係を示す面白いエピソードがクルマにもあるので紹介しよう。

この5月にコモ湖で行われたイタリア最古の自動車コンクール、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステのハイライトを飾るコッパ・ドーロに29年前に製造されたスポーツカーのマクラーレンF1が選ばれた。

29年はクラシックの世界では例外的に若いが、このマクラーレンが評価されたのは、実は初代オーナーが日本人のエンスージアストだったからだ。しかも、マクラーレンにはなんとその「証」として「品川34」という二桁の登録ナンバーが付けられたままだった。

今回、フィリップスが開催するテーマセール「TOKI-刻-」では、信頼できる日本のコレクターが所有していた時計、日本市場向けに製造されたグローバルブランドの重要モデル、さらには飛田直哉氏や浅岡肇氏などの日本の著名な独立時計師たちがこのオークションのために制作したユニークな作品も出品される。もちろん保証書や証明書と言った「証」も重要な見所のひとつになっている。

たとえば今回のテーマオークションの初期のハイライトとして出品されるもののなかに含まれているオメガの限定モデル、もちろんオーナーは日本人だが、この世界限定50本のスケルトンのスピードマスター アポロ XI 25周年記念モデルの推定落札価格は、なんと5万から10万米ドルというから驚く。1ドル=147円換算だと735万から1470万円だ。



1969年のアポロ11号の月面着陸25周年を記念したこのプラチナケースのスピードマスター、そのコンディションの素晴らしさはもちろんだが、稀有な価値は老舗百貨店の高島屋のスタンプが押された1995年3月に発行された保証書がつくことにある。写真を良く見ると「31/50」、つまり限定50本のうちの31本目であることを証明する日本語の記述まである。

さらに同じハイライトのひとつ、ロレックス コスモグラフ デイトナのデッドストック、つまりは未使用品だが、こちらは1998年に松坂屋で購入されたもので、専用ケースやタグもそのまま、まるで刻(TOKI)が閉じ込められたかのようだ。

◆日本をテーマにした特別な時計オークション「TOKI-刻-」の詳しい情報はこちら



非日常が体験できるエンターテインメント

日本を題材としたテーマセールは今回が初開催ということもあり、事前イベントも入念に準備されている。今回のオークションには約80本から100本の貴重な時計が用意されることになっているが、11月のオークション前に、日本ではこれも初めてという下見会が9月の27日と28日の二日間の日程で行われる予定だ。

写真は香港で行われた下見会の様子だが、カクテルパーティなども行われる華やかな場は、非日常が体験できるプレミアムなエンターテインメントとしても注目されている。なによりも出品される時計を間近に見ることができる貴重な機会でもあり、日本でも盛んになりつつある海外オークションの醍醐味が味わえるはずだ。





近年、フィリップスの時計オークションに参加する人たちの声で多いのは、中古品を扱う店では見ることができないものが出品されることだという。世界中にネットワークを持ち、専門の調査チームを有するオークションハウスだからこそ集められた時計を目にすることができるというわけだが、そのことに気づき、中古ショップでは満足できないファンが確実に増えているそうだ。

11月に香港で行われる今回のテーマセール「TOKI-刻-」は、実際に会場に足を運んで参加するのはもちろん、書面やオンラインで参加することも可能で、オークションは英語で行われるが、最近は翻訳ソフトを使う参加者も多いという。また、今回出品される時計の情報は、時計サイトのHODINKEEでも公開される予定だ。

信頼できる来歴の時計を手にしたい。記念になる時計を買いたいけれど、なかなか見つからない。そんな方は、ぜひこの機会に一度、9月27日、28日に行われる下見会に行き、オークションに参加してみてはいかがだろう。

文=塩澤則浩(ENGINEWEB)

■時計オークション「TOKI-刻-」東京プレビュー
・開催日時:9月27日〜28日 10:00〜19:00
※レセプション:9月27日 17:00〜20:00
・会場:PHILLIPS東京オフィス

◆日本をテーマにした特別な時計オークション「TOKI-刻-」の詳しい情報はこちら

(ENGINEWEBオリジナル)

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