2024.10.05

CARS

ヤフオク7万円のシトロエン・オーナー、エンジン編集部ウエダ、またしても緑の血の池地獄に!? ラスボスの後に真のボスは登場するのか?【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#52】

修理完了後、北関東某所で偶然出会った素晴らしい夕焼けをバックに撮影。

全ての画像を見る
ヤフー・オークションで7万円のシトロエン・エグザンティアを手に入れ、10カ月と200万円かけての大規模修復後、走り出したエンジン編集部員ウエダによる自腹散財リポート。1年目の夏はいろいろありつつも無事乗り越えたが、2年目の夏は次々と経年劣化による部品の寿命に遭遇し、ついにはお盆の真っ只中に……

advertisement


山梨へのリベンジ

前回のリポートで山梨に向かったものの、冷却水タンク・キャップの不良でそうそうに引き返したことを紹介したが、今回はその時のリベンジの模様から報告しよう。

甲州市内にあるカフェ「ベルレザン」の前にて。ぶどうのモニュメントと富士山が描かれた道路の塗装が可愛らしい。

初夏のシフト・ロッドの破損や、悩まされたパワー・ステアリングの不調、LHM漏れ、そして冷却ファンの交換といった度重なる工場入りをなんとか乗り越え、ようやく路上に復帰したエグザンティア。たまには好調のところも家人には見せておかないと、ということで、1泊2日でふたたび山梨を訪れた。前回のリベンジ旅行、でもある。

山に囲まれた盆地ゆえ、甲府地方はとにかく気温が高い日が続いており、リポート車のデジタル表示の外気温計は、常に40度以上を示していた。しかし部品取り車のアクティバから移植した冷却ファンはバッチリと働き、水温は常に安定。長い渋滞に巻き込まれても、クーラーもよく効いていて快適そのものだ。

山梨では家人とカフェやレストランを回り、夜は古民家をリフォームした母屋と清流沿いに建てられた小さなタイニーハウスのある宿で、のんびりと過ごした。



日が落ちると古民家のある集落は灯りもなく、道もかなり狭いのだが、こういう時にエグザンティアのサイズ、特に車幅の狭さはありがたい。今どきのSUVだったら相当苦労して切り返すような村の古道を、すいすい抜けていく。ちょっと古いクルマは、実はこういうところもいいのである。

あの赤いランプが点灯!

山梨への1泊2日の旅から帰ってからちょうど10日後。お盆の最終日に、僕はエグザンティアで今度は西へ向かった。この日のスケジュールは家族を帰省先でピックアップし、そのまま東京へとんぼ返りするというもの。早朝に都内を出発すると、運良く高速道路はガラガラ。待ち合わせの時間までかなり余裕があったので、僕は途中で一般道に下りて、前々から行ってみたかった浜松の中田島砂丘に立ち寄ることにした。

ここは日本三大砂丘の一つであり、海亀の産卵地としても知られている。浜松インターから10分ほど走っただろうか。コンビニエンスストアがあったので、ひと休みしようとエグザンティアを駐車場に入れる。すると、よりによってこの出先の、しかもお盆のこのタイミングで、あのLHMのレベル低下を示す「STOP」ランプが真っ赤に点灯したのである!

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement