2024.10.26

CARS

モデルライフの最後を迎えようとしているGT-Rの、最後の闘い! 日本代表、日産GT-Rニスモ・スペシャル・エディション VS 世界選抜、ポルシェ911GT3 RS

日本代表、日産GT-Rニスモ・スペシャル・エディション VS 世界選抜、ポルシェ911GT3 RS

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2007年、大喝采とともに登場したR35型の日産GT-R。高い運動性能を持ちながら求めやすい価格で登場した国産スポーツカーは17年を経て、よりスペシャルなモデルを揃えるようになった。最もハードコアなGT-Rの意味をポルシェ911GT3 RSと比べて考えた。モータージャーナリストの渡辺敏史がリポートする。

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ポルシェ944ターボ

自国内の狂信的な好景気も背景に、日本の自動車産業が世界の頂に手をかけようとしていた80年代後半、国内メーカーはこぞってスポーツカーの開発を手掛け、それが花開いた80年代末~90年代半ばにかけては百花繚乱ともいえる様相を呈することになった。スカイラインGT-R、ユーノスロードスター……と、車名を挙げるまでもなく、月替りごとの勢いで数々のモデルが世に送り出されたことは還暦手前の筆者の記憶にも鮮明だ。

2007年にデビューしたR35型日産GT-R。

しかし、スポーツカーにして世界に伍する、そして前例のない性能や個性を発揮するに至るには、開発における様々な苦労があったことは想像に難くない。そこで立ち止まった時に、標となったクルマがある。以前、この名だたるモデルたちを手掛けたエンジニアに話を聞いた際、皆々がまず挙げたモデルがポルシェの944ターボだ。

パッケージやサスペンションの考え方や、それを踏まえての安定性と敏捷性を高レベルで両立したハンドリング、更には大排気量直4エンジンの燃焼パフォーマンスといったところへの興味もさることながら、これらの要素を自分たちと同じ量産車的なプロダクトに落とし込み纏めていること。当時のエンジニアたちはそこに最も感銘を受けたという。

対すれば、当時は鋼管でスペースフレームを組み上げていたフェラーリやランボルギーニは手工芸に過ぎて、エンジニアリング的には商品に反映する術もない。或いは同じポルシェでも911については、たとえ個々のエンジニアがボディやブレーキに敬意を抱いていたとしても、リア・エンジンというトリッキーなパッケージに手を出すのは無理筋という判断だったのではないかと思う。

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