2024.10.26

CARS

モデルライフの最後を迎えようとしているGT-Rの、最後の闘い! 日本代表、日産GT-Rニスモ・スペシャル・エディション VS 世界選抜、ポルシェ911GT3 RS

日本代表、日産GT-Rニスモ・スペシャル・エディション VS 世界選抜、ポルシェ911GT3 RS

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R35型GT-R

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その911を傍らに据えて開発が行われたのが第三世代と呼ばれるR35型GT-Rだ。第二世代と呼ばれるR32型GT-Rは、第一世代のC10系GT-Rがそうであったように、国内モータースポーツに活躍の場を求めた。当時の花形レースであったグループA必勝の目標を掲げて開発され、そのバックボーンがチューニング文化にも大きな影響を与えている。



対して、R35型は市場のグローバル化を踏まえて世界展開を前提に、数多のライバルに伍するスーパースポーツと位置づけられる。01年の東京モーターショーに登場したコンセプト・カーからは、左ハンドル仕様というだけでなく、センターからリアにかけて盛り上がったトンネルなど、R35型へと繋がるヒントも散見された。当時このモデルを企画した日産ブランドアンバサダーの田村宏志氏は、既にエンジンを前に、ミッションを後ろに置くトランスアクスル・レイアウトの4WDを2ペダルで操らせるというアウトラインが頭の中で出来上がっていたという。

いまやクラシカルな印象さえあるGT-Rニスモのコクピット。

その後、開発の指揮をとった水野和敏氏は、上意下達の容易な少数精鋭の開発部隊を束ね、既存のFR車台との混流生産を実現することでコスト圧縮と高度な量産性の両立を図りつつ、性能向上のための開発に邁進する。ニュルの側にある貸しガレージに据えられた開発拠点には幾度か訪れたことがあるが、そこは時にエンジニアが泊まり込みを続けて課題に取り組む、部活の合宿のような様相を呈していた。コンプラ云々と喧しい今の日本では、こういう開発の形を採ること自体が無理筋だろう。

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