2024.10.18

CARS

EVでも、小さくても、前輪駆動でもジープ ブランド初のEV、アベンジャー販売開始

レネゲード、ラングラー、グランドチェロキーにプラグイン・ハイブリッド(PHEV)を導入するなど、電動化を進めるジープから、ブランド初となる電気自動車=バッテリーEV(BEV)の「アベンジャー」が2024年9月26日に発売された。日本市場に導入されるジープのブランニューモデルは、2022年の「コマンダー」以来、約2年ぶりとなる。

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航続距離は486km

BセグメントのSUVでボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4105×1775×1595mmとコンパクトで、フロント・モーターの前輪駆動(FWD)モデル。容量54kWhの駆動用バッテリーが床下に搭載され、一充電あたりの航続距離は、WLTCモードで486kmと、日常使いからロングドライブまでこなす実用的な距離を確保する。充電は交流の普通充電と直流の急速充電ともに対応している。



専用のドライブ・モードを採用

また、FWDでもジープの名に相応しい高い悪路走破性を確保するため、ジープの前輪駆動車として初めて「Selec-Terrain」(セレク・テレイン)と「ヒルディセント・コントロール」が標準装備された。走行モード切り替えの「セレク・テレイン」システムは、「ノーマル」や「エコ」、「スポーツ」のほかに、雪上走行に最適な「スノー」、泥濘路に向く「マッド」、砂地に向く「サンド」の6つの走行モードから選択可能で、路面や天候に応じた頼もしい走りが得られるはずだ。



7スロット・グリルを踏襲

エクステリアは、ひと目でジープと分かる仕立てになっている。お馴染みの7スロット・グリルがヘッドランプよりも前に配置され、万一の衝撃からヘッドランプを保護する機能性も備えている。

サイドのフェンダーアーチが力強さを主張していて、リアは、ジェリー缶のデザインからインスパイアされたという「X」デザインのシグネチャー・ライトを装備。この「X」をカモフラージュデザインに仕立てた「X-camo」は、アベンジャーのモチーフとして様々な場所に使われている。



隠れキャラを忍ばせる

そのほか、ジープらしく遊び心溢れる隠れキャラクターのようなアイコンがフロントまわりやフロント・スポイラー、リア・ウィンドウ、テールゲート、ルーフレールにさり気なく配置されている。

ボディ・カラーは、ジープで新色となるイエロー・メタリックの「サン」をはじめ、人気カラーの「グラナイト」、「ボルケーノ」、「スノー」の4色を設定する。



数多くの収納を設置

インテリアのテーマは、機能性を考慮したデザインを意味する「Design to function」で、数多くの収納スペースを備えている。ダッシュボードの下側や大型センターコンソール、ドア・ポケットなど、計約26リッターもの収納があり、大型センターコンソール内の仕切りは脱着可能。荷室容量は、ひとクラス上のCセグメント・ハッチバックよりも若干小さい程度の355リッターを確保する。

コネクティビティにも対応している。10.25インチのオーディオナビゲーション・システムは、「Apple CarPlay」、「Android Auto」の使用が可能。「ジープ・モバイル・アプリ」を使えば、車両位置の特定をはじめ、リモートでドアのロックやアンロック、バッテリー残量の確認などができる。

先進安全装備も充実していて、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、アダプティブ・クルーズコントロールや車線維持機能、ブラインドスポット・モニターなどが搭載された。



多彩なオプションを用意

そのほか、新型アベンジャーの発売に合わせて、デザインアクセントとして使える、「X-camoデザイ・ サイドミラー・カバー」、「X-camoデザイン・インテリアミラー・カバー」、「X-camoデザイン・センターコンソール・カバー」、「X-camoデザイン・プレミアムフロアマット」、リバーシブルカーゴトレイ、ドア・シルガードが純正アクセサリーとして設定されていて、自分好みの見た目や使い勝手の向上を図ることができる。



初回限定車を導入

また、日本発売を記念した「アベンジャー・ローンチ・エディション」が150台限定で設定された。ベースモデルに対し、電動サンルーフや18インチ・アルミホイール、ブラックペイント・ルーフ、イエロー・ダッシュボードの4点を特別装備。加えて、本物を忠実に再現した1/43サイズのダイキャスト・モデルも用意され、総額約33万円相当の装備が加わるお得な限定モデルとなっている。

価格は、カタログモデルのアベンジャーが580万円、限定車のアベンジャー・ローンチ・エディションが595万円となっている。なお、CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は65万円となっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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