2025.01.25

CARS

モリゾウこと豊田章男会長が少年時代に憧れた夢のガレージをオーサロンで実現

東京オートサロン2025のトヨタガズーレーシング(TGR)ブースに、昨年に引き続き開設された「モリゾウ・ガレージ」。昨年はモリゾウこと豊田章男会長が所有する現役の愛車たちが展示されたが、今年は会長が少年時代に「自分のガレージにあったらいいな」と思っていたというクルマが並んだ。

初代トヨタ・カローラ

まずは1966年式トヨタ・カローラ。トヨタのみならず、日本を代表する大衆車の初代モデルだ。『プラス100ccの余裕』を謳い、当時、先行して販売されていた日産サニーより排気量を約100cc大きな1.1リッター直4を搭載。実用性のみならず、豪華さやスポーティさも追求し、人気を獲得した。会場では、クルマの横には7歳ときの章男少年の等身大パネルが展示された。

ダイハツ・ミゼット

その隣は1962年式ダイハツ・ミゼット。「小さいもの」を意味する車名を与えられた三輪車の2代目だ。1957年に誕生した初代はバーハンドル式で、風防と幌、荷台を備えた三輪バイクのような仕立てだったが、1959年登場の2代目は円形ハンドルと並列2座、ドアや鋼板ルーフを備え、自動車的な仕立てになっている。トラックとバンが設定され、商用車として重宝された。その愛らしいルックスには今なおファンが多い。



マツダR360クーペ

その横は1960年式マツダR360クーペ。戦後では初めてクーペと銘打たれた日本車で、キャビンは2+2的な4人乗り。V型2気筒のRR(リア・エンジン後輪駆動)レイアウトで、ピラーの処理やテールフィン的な造形などに当時のアメリカ車を思わせる処理が施されたスタイリッシュな外観もさることながら、アクリル・ウインドウや軽合金素材による軽量化にも意欲的だった。

スバル360

そしてもう1台は、1967年式スバル360。小さいながら4人乗車が可能で、国民車とまで言われるほどの支持を集めた。その丸みを帯びたデザインから、ビートルことフォルクスワーゲン・タイプ1になぞらえ「てんとう虫」の愛称で親しまれた。1958年に登場し、1970年まで生産されたロングセラーで、展示されたのは後期型にあたる。

今や世界一の自動車メーカーのトップが、幼少期に憧れたなんとも慎ましやかなクルマたち。実に微笑ましい一幕だった。



文=関 耕一郎 写真=宮門秀行、トヨタ

(ENGINE WEBオリジナル)

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