2025.02.21

CARS

メルセデスGLE、BMW X5と競合するボルボの旗艦SUV、XC90がマイナーチェンジを実施

ボルボが、EセグメントSUVの「XC90」の改良モデルを発売した。3列7座レイアウトも用意するボルボの旗艦SUVが、内外装からデジタル装備、メカニズムに至るまで改良を行っている。

日本には2016年から導入

現行型は2代目で2014年のパリ・モーターショーで発表。日本には2016年に導入された。



新しいフロント・マスクとインパネ

外観はフロントまわりを刷新。グリルは左右から下る斜線がエンブレムを境に重なり合う新しいパターンで、トールハンマー・ヘッドライトはマトリックス・デザインLEDを採用した。バンパーやボンネットの形状も変更。外装色には新たにマルベリーレッドが加えられた。

室内はダッシュボードを直線基調の新デザインに変更。100%リサイクル素材のステッチ入りテキスタイルとウッドパネルを用いている。空調の吹き出し口は縦型の新形状となり、イルミネーションも改良が施された。



ディスプレイのサイズを拡大

センターディスプレイは、従来の9インチから11.2インチへ拡大し、ピクセル密度を21%向上。使用頻度の高い操作系やアプリをホーム画面に表示するほか、状況に応じて内容を変更するコンテクスチュアルバーによって使い勝手を高めた。

プラグイン・ハイブリッド(PHEV)モデルはホーム画面に、「ピュア」、「ハイブリッド」、「パワー」の各モードを選択できるドライブ・モードのアイコンを配置している。



リサイクル素材を多数採用

シートはファイン・ナッパレザー、独自のリサイクル素材やバイオ素材を用いたノルディコ、100%リサイクル・ポリエステルのテキスタイルなどを採用。オプション設定される19スピーカー/1410Wのバウワース&ウィルキンス・ハイフィデリティ・オーディオ・システムは、スピーカー・メッシュのデザインを刷新している。

また、オーナーの意見を参照し、センターコンソールにカップホルダーを追加するなど収納スペースを増設。ワイヤレス充電器はセンターコンソール前方へ移設し、収納エリアと区分した。遮音材の追加で、静粛性も高めている。



マイルド・ハイブリッドとPHEV

ラインナップは、マイルド・ハイブリッドの「B5 AWD」が2グレード、PHEVの「T8 AWD」が1グレード。エンジンはいずれも2.0リッター直4ターボで、出力はB5が250ps/360Nm、T8が317ps/400Nm。モーターの出力はB5が13.6ps/40Nm、T8は前が70.6ps/165Nmで後ろが145.5ps/309Nm。いずれも8段ATを用いる4WDだが、T8の後輪はモーターのみで駆動する。PHEVのT8は73kmのEV走行も可能だ。

B5はミラーサイクル・エンジンの導入で燃費効率を約5.3%高め、シャシーはダンパーを刷新して乗り心地を改善。T8はエア・サスペンションで、車両と路面、ドライバーを1秒間に500回モニターして制御するアクティブ・シャシーを標準装備する。

また、カスタマイズ・プログラムのクロスカントリー・エクスペリエンスを用意。ロードキャリアとルーフ・バスケット、18インチのオールテレイン・タイヤ、マッドフラップなどを格安で購入できるアクセサリー・パッケージなどが提供される。

価格は、B5が1019万〜1099万円、T8が1294万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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