MHA(モジュラー・ハイ・アーキテクチャー)ストラクチャーと呼ばれるセダン系と異なるSUV専用設計の骨格を持つメルセデス上級SUVファミリーで、最後発となるのが今年6月に上陸したGLEクーペだ。ただ、このクルマはGLE比でルーフが低いだけでなく、全幅やトレッドは幅広く、なんとホイールベースまで専用に短くされている! よって、写真で見るより、実車のほうがさらに明確にクーペらしいオーラを放っている。
MHAファミリーの走りはどれもよくできているが、ディメンションまで、ロー&ワイド(かつショート)に専用化したクーペのそれは、着実に機動性の高そうな味わいを伝えてくる。現時点で2種類あるうちで、より穏当なグレードとなる試乗車(=400d)でも、シュアなステアリング・フィールや挙動の小ささなどに、クーペならではの恩恵は感じ取れるだろう。さらに、今回の試乗車には、カメラで路面をスキャンする77万円のオプション「Eアクティブ・ボディ・コントロール・パッケージ」が追加されており、乗り心地はすこぶる滑らかなのに、コーナーではピタリと水平姿勢を保っていた。加えて、21インチというタイヤ・サイズを知ると、その乗り心地の良さにあらためて驚いた。
クーペとはいえこのサイズ。室内は決してせまくないし、後席も成人男性が普通に座れるし、荷室も十二分に広い。乗り味は機動的でも特別にスポーティに振っているわけでもない。クーペというと敷居が高そうだが、MHAファミリーでもこれが一番乗りやすい・使いやすい……という人も意外に多そうだ。
文=佐野弘宗 写真=望月浩彦
(ENGINE2020年12月号)
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