2025.03.05

CARS

今年で終焉を迎えるBMWアルピナの最新かつ最後のカタログ・モデル、B3 GTとB4 GTが日本でお披露目

創立60周年を迎える2025年をもってコンプリート・カーの販売を終了し、アルピナ・ブランドをBMWに譲渡するBMWアルピナが、2024年6月に発表した最後の通常販売モデルとなる「B3 GT」と「B4 GT」の日本でのお披露目を行った。

エンジンとシャシーがさらに進化

B3 GTは現行型BMW3シリーズをベースにしたB3の、また、B4 GTは同じく4シリーズ・ベースのB4の進化モデル。内外装の変化は最小限に留まるが、アルピナのキモであり、最大の魅力でもある独自のチューニングが施されたエンジンやシャシーはどちらも再セッティングを施すことで、さらなる性能のアップが図られている。



カナードと専用のディテール色で差別化

エクステリアでは、フロント・バンパーの左右下部にカナードを追加。それにともない、空力のバランスを整えるためにリアのディフィーザーも新しい形状に変更されている。

また、アルピナの象徴のひとつといえる細かいスポーツを持つ20インチの鍛造ホイールをはじめ、ボディ・サイドに入れられるデコ・ラインと呼ばれるピンストライプやフロント・スポイラーおよびリアに備わるエンブレムに、「GT」の専用カラーとして用いられるゴールド基調の「オロ・テクニコ」を採用。デコ・ラインのロゴは「ALPINA」以外に、モデル名のB3 GTおよびB4 GTも選択できる。



GTのロゴと専用からで彩る

インテリアにもGT独自の装備や装飾を採用。シートはアルピナ独自の最高級レザーであるラヴァリナ・レザーを採用。シートの背もたれにはアルピナのエンブレム、ヘッドレストには外観同様、オロ・テクニコ・カラーを用いたGTのロゴが刺繍されている。

また、ステアリングのスポーク部にGTのロゴが配されるほか、アルマイト処理されたシフト・バドルのカラーをオロ・テクニコに変更している。センターコンソールにシリアル・ナンバー入りのプレートが装着されているのは、アルピナの慣習通りだ。



さらに34psアップ

現行型B3からM3用の3.0リッター直6ツインターボ・ベースとなったエンジンは、エンジン制御のマッピングを再調整することで、最大トルクは従来と同じ730Nmだが、最高出力は529psへと34psの出力アップが図られた。

ドライブトレインは従来通り、8段ATの変速機に電子制御の4WDを組み合わせる。リア・デファレンシャルに電子制御式LSDが備わる点も変わらない。



サスペンションもさらに熟成

ボディではB3 GTのエンジン・コンパートメント内に補強材を追加。これは、ベースの3シリーズがリアのダンバー取り付け部の剛性を高めたことに対応したもので、4シリーズ・ベースのB4では従来モデルから装着済みだ。サスペンションでは、B3 GTのリムジン(アルピナはセダンのことをこう呼ぶ)のリア・スタビライザーをレートの高い(硬い)ものに変更。また、可変ダンパーの制御も見直されている。

価格は、B3 GTのリムジンが1650万円、ワゴンが1720万円、B4 GTは4ドアのグランクーペのみで1710万円となっている。



文=新井一樹

(ENGINE WEBオリジナル)

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