2025.05.23

CARS

「4リッターV8ツインターボのパワーはまさに底無し!」 自動車評論家の大井貴之、吉田由美はいったいどんなスポーツカーに試乗したのか?

吉田由美さん、大井貴之さんが試乗したのはイギリスのあのスーパースポーツカーだ!

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「超絶シャシー・コントロール!」大井貴之

真冬、タイヤが発熱していない状態で走らせるスーパー・スポーツカーは本当にヤバい。特に2WDのミドシップとなるとフロント・タイヤはなかなか目覚めず苦労する。1326kgの車体に750psともなるとそれはもう危険極まりない領域なのだが、会場に設定されていた100km /hちょっとまでの加速とフル・ブレーキ、そして狭いスラロームという750Sにとっては低過ぎるスピード・レンジでも、プロアクティブ・シャシー・コントロール(PCC)の威力で見事に路面を捉える。

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スパイダーのリトラクタブル・トップは50km /hまで動作可能で、開閉には11秒を要する。

720S時代と比べると若干当たりが強くなった印象のPCCIIIではあるが、市販車とは思えないダウンフォースも手伝ってタイヤは常にしっかりと路面を捉える。

4リッター、V8ツインターボは意外な程静かだが音質は最高! パワーはまさに底無し! どんなスピードからでも2速や3速と同じように強烈な加速をする。そしてブレーキングは超絶! ハード・ブレーキが始まった瞬間に立ち上がるリア・スポイラーが車両姿勢を安定させ、ツーリングカーの領域を超えた制動力を発揮する。

クーペとスパイダーの2モデルが同時に発表されたのはマクラーレンとしては初のこと。

マクラーレン750Sスパイダー

2010年に登場したMP4-12Cから続くマクラーレンのスーパー・シリーズの最新作。先代にあたる720Sから多くを引き継いでいるが、車体中央に縦置きされる4リッター V8ツイン・ターボ・ユニットは最高出力が750psとなり、720S比で30ps引き上げられている。試乗車はスパイダーで、0-100km /h加速は2.8秒、最高速度は332km /hに達する。全長×全幅×全高=4569×1930×1196mm。ホイールベース=2670mm。変速機は7段デュアルクラッチ式自動MTのみ。車両乾燥重量=1326kg。車両本体価格=4300万円。

写真=小林俊樹/茂呂幸正

(ENGINE2025年4月号)

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