2025.08.10

CARS

「クルマはコタツみたいなもの」と言うダンカン(タレント/俳優)さんは、なぜ三菱パジェロとスズキ・エブリイワゴンを大切にしているのか? 読めばわかるコタツの理由

名バイプレイヤーとして映画やTVドラマに引っ張りだこのダンカンさん。子供の頃に乗ったクルマ、TV番組で当たった三菱パジェロ、そして2014年に他界した奥さんの軽自動車など、クルマと家族の思い出を語ってくれました。

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スズキ・エブリイワゴン

ダンカンさんにとって大切なクルマがもう1台ある。2014年に他界した奥さんが乗っていたスズキ・エブリイワゴンだ。

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「子供が小学校低学年から野球を始めて、高学年からはリトルシニアに入ったんです。週末、埼玉や千葉の球場で試合があり、送迎を父兄たちがやっていました。うちの奥さんが“野球道具を入れっぱなしにしておくクルマを買おう”と言って、購入したものです。週末になると息子と一緒に関東近県を移動していました。勝った試合の帰り道は“あのプレーは良かった”と話したり、負けたときは二人黙って帰ってきたり。うちの奥さんの乳癌が見つかってからも送迎をやっていました。子供中心で生活しているような人だったので、あのクルマには彼女の思いが詰まっているように感じるんです」



奥さんが亡くなってから11年が過ぎた。

「一緒に使っていたソファーが古くなって買い換えたり、一緒に育てていた猫が亡くなったり。年月とともに二人で共有していたものが少しずつ減っていく。それが寂しいですね」

だからスズキ・エブリイワゴンはもちろん、三菱パジェロも乗り続けていきたいとダンカンさんは思っている。

ダンカンさんにとってクルマとはなんですか?

「う~ん。コタツみたいなものですかね。家族が集まって外は寒いけど、ここは温かいねという感じです」

クルマは家族のぬくもりだということだろう。

撮影の日に三菱パジェロを運転してきたのは次男の虎太郎さんだった。最近は息子さんが運転して助手席で台本を読むことが多くなったそうだ。

子供の頃に乗ったスバルR-2、いまは息子さんが運転することが多くなった三菱パジェロ、そして今は亡き奥さんが運転していたスズキ・エブリイワゴン。

ダンカンさんのクルマにはどれも家族の笑顔が乗っている。

文=荒井寿彦 写真=筒井義昭 スタイリング=鈴木かづ美 ヘアメイク=中山芽美 衣装協力=マジュン プラス

■ダンカン
1959年埼玉県生まれ。1983年に「たけし軍団」に加入。お笑いタレントとしてバラエティ番組などに出演、広く知られるようになる。現在はお笑いタレントだけでなく、名バイプレイヤーとして高い演技力が評価されている。また、放送作家、脚本家、映画監督としても活躍。主演映画『抗う者たち』が8月15日~21日、アップリンク吉祥寺にて上映され、それを皮切りに順次公開される予定だ。

(ENGINE2025年8月号)

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