2025.09.27

CARS

内燃エンジン搭載のポルシェ718ボクスター/ケイマンがまた新車で手に入る! 電気モーター版だけでなく高出力エンジン版が併売に

次期ボクスター&ケイマンには内燃エンジン搭載車もある!

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ポルシェが中長期的な商品開発プランの方針を転換すると発表した。一部モデルの完全電動化など、電気自動車の推進を柱に据えた計画を先延ばしし、当面はマルチ・パスウェイで市場のニーズに即した道を探る。

ポルシェ製作の資料によれば718系のトップガンは内燃エンジン!


具体的には、まずカイエンの上位に加わる新型SUVについて。従来、電気自動車として投入が予定されていたが、まずは内燃エンジン車とプラグイン・ハイブリッド車が登場することとなる。



次に、カイエン以外にもパナメーラのような既存モデルは、少なくとも2030年代半ばを過ぎるまで、内燃エンジン車とプラグイン・ハイブリッド車を設定。これら現行車の次世代モデルは、開発プランに組み込まれた。

いっぽう、新開発の電動車用プラットフォームは、2030年代の実用化を目指していたスケジュールが見直しに。

内容的にも、フォルクスワーゲン・グループ内の他ブランドと協力して設計変更を図り、その間は既存の電気自動車の継続的なアップデートを行う。タイカンをはじめ、マカンやカイエン、そして今後の718系2ドア・スポーツカーが揃うことで、魅力的な電気自動車たちを提供できるだろう、とのことだ。

このプラン見直しと、その原因となった世界的な電気自動車の普及の遅れだけでなく、トランプ関税や中国の高級車市場の減退などを受け、財務面の見直しを余儀なくされることも発表されたが、その辺りはユーザー目線では正直どうでもいいところ。気になるのは718系2ドア・スポーツカー、つまりボクスター/ケイマンの今後だ。



現行車の後継となるエンジン車やプラグイン・ハイブリッド車の開発計画が追加された、というのなら、ボクスター/ケイマンの内燃エンジン搭載車も継続すると期待される。しかし、電気自動車のラインナップとしてタイカンやマカンとともに718系2ドア・スポーツカーに言及されると、規定の電気自動車化が進められるのかと不安になる。

ここでヒントになるのはカイエンだ。電気自動車へのオファーとしてカイエンの名も挙げていることから考えるなら、ボクスター/ケイマンも現行モデルを延命して新規の電気自動車版と併売し、その間に次世代内燃エンジン・モデルを開発する、とみるのが妥当だろう。

と思いつつ裏取りをしていたところ、ポルシェが投資家やメディアへ向けた説明会のために製作した資料を発見した。

そこには、今後の追加車種として3つのモデルの名が見て取れる。

1つは“D-SUV”というの内燃エンジン車/プラグイン・ハイブリッド車。すなわち先述の大型SUVだ。

次に内燃エンジン車/プラグイン・ハイブリッド車の“B-SUV”。これはマカン相当のエンジン・モデルだろう。



そして、新型718のトップの内燃エンジン版! そう、少なくとも718系のトップレンジ、つまりスパイダー/GT4系のような仕様には、内燃エンジン車が用意されるということだ! ポルシェのことだから、売れ行き次第ではさらなるバリエーション展開も望めるのではないだろうか。

なお、911については、内燃エンジン車とプラグイン・ハイブリッド車での展開を予定し、電気自動車の設定の計画はないとのこと。

こちらもひと安心といったところだ。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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