2025.10.04

CARS

インテリアは完全に未来志向!【カイエン・エレクトリックの内装が判明】流石はポルシェ!  覚悟さえあればいくらでもお望みのままに

まもなく公開となる新型カイエンのインテリアが公開に。内燃エンジン版もこうなる?

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ポルシェが、カイエン・エレクトリックのインテリアを公開した。

ポルシェも最新世代は見渡せる部分が全部液晶に


開発のデジタル化を進めた新型の電気自動車は、室内装備もまたデジタル技術を積極的に導入する模様だ。



その中核であり、新しいポルシェ・デジタル・インタラクションの表示/操作部となるのが、フロー・ディスプレイと呼ばれる、ポルシェ史上最大規模の画面だ。



曲線的で、シームレスに統合され、直感的に操作できるという。フル・デジタルのメーター・パネルは14.25インチで、パワー・メーターのほか、ナビや運転支援システム、インフォテインメント関連の情報をクリアに見せてくれる。



センターには、コンソールのほうへ伸びるディスプレイを設置し、インフォテインメント系やシート・ヒーター/ベンチレーションなどの操作部を組み込んだ。



助手席側の14.9インチ画面はオプションで、エンターテインメント系やアプリの操作、映像ストリーミングなどを、走行中でも、ドライバーの気をそらすことなく行える。

さらに、初のARヘッドアップ・ディスプレイも設定。ナビの方向指示や車線ガイドを、実質8.7インチ相当のサイズで、ドライバーが路面に向ける視線上に投影する。

AIによる音声アシストも備えるカイエン・エレクトリック。快適装備の音声操作や目的地入力なども、自然な話し言葉で可能な上、複雑な指示も理解し、起動用のキーワードを繰り返さなくても、必要ならば自発的に補足の質問を返してくる。

快適装備にも新機軸を導入。まず、サーフェイス・ヒーティングと銘打ち、シートだけでなくアーム・レストやドア・パネルにもヒーターを内蔵することで、温風より効果的な寒さ対策を図る。

ポルシェ最大面積のパノラミック・ルーフは、前部がスライド開閉するほか、全体にバリアブル・ライト・コントロールを採用し、クリアかマット、また、不透明度40%と60%の半透明状態であるセミとボールド、4つの透過率が選択できる。



また、ムード・モードと呼ばれる、照明や空調、サウンドやシート機能の統合制御を開発。リラックスしたり、運転に集中したりといった、シチュエーションに合わせた環境を作り出すシステムだ。リア・シートの電動調整機構が標準装備されるのも、地味ながら快適面で見逃せないポイントと言えるだろう。

インテリアのバリエーションの多彩さも、カイエン・エレクトリックの売り。内装色が13色用意されるのに加え、4つのインテリア・パッケージと5つのアクセント・パッケージも設定。無数の組み合わせで、控えめな仕様からエレガントなもの、スポーティな仕立てと、好みに合わせてキャビンの雰囲気を変えることができる。

マテリアルも選択肢が広がり、レザーにはおなじみのカラーだけでなく、新色のマグネシウム・グレー/ラベンダー/セージ・グレーを追加。レザー・フリーで仕上げたいなら、スウェード調のレース・テックスと、ポルシェ伝統の千鳥格子柄をプリントしたテキスタイルの組み合わせも用意されている。

加飾トリムもバラエティが増え、内装色とのコーディネートをより完璧に近づける上に、スティッチやアクセントでの色合わせも楽しめる。

カタログ設定の仕様で飽き足らなければ、パーソナライゼーション・サービスのポルシェ・エクスクルーシブ・マヌファクトゥーアや、ゾンダーヴンシュ、すなわちスペシャル・リクエストでのワンオフという手段もある。



ポルシェのSUVというブランドとパフォーマンスを取るなら、快適性やビジュアルは妥協する、という認識は、もはや過去のものとなりつつある。

もっとも、オプションを選び出したら、アイテム数も出費も際限なく増える点だけは、引き続き覚悟したほうがよさそうだが。

文=関 耕一郎

(ENGINE Webオリジナル)
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