アウディが、新型「RS5」を発表した。「RS4」の実質的後継モデルは、アウディ・スポーツ初のプラグイン・ハイブリッドとなる。
ダウンサイジングせず約640馬力を誇るモンスター・サルーン&ワゴンへ!
パワートレインは、2.9リットルV6ツイン・ターボがベース。改良版ミラーサイクルにより効率を高めつつ、最高出力/最大トルクは510ps/600Nmを発生する。

8段ATに組み込まれた電気モーターは177ps/460Nmで、システム出力は639ps/825Nmに達する。0-100km/h加速は3.6秒、EV走行距離は84kmだという。

メカニズム面でもうひとつのトピックが、新開発の電気機械式後輪トルクベクタリング。ダイナミック・トルク・コントロールと呼ばれるこのシステムを採用したクワトロはこれが初お目見えで、トルク分配機構をモーターで作動させることで、機械式より正確な駆動力調整を、15ミリ秒というごく短時間で実施する。

センター・デフはプリロードがかけられ、スロットル・オフ時にも多少のロックがかかった状態を維持。オン/オフを繰り返す場面でのスロットル・レスポンスを向上させるほか、コーナリングでの初期アンダーステアを最小化する。前後駆動力配分は、70:30〜15:85の可変式だ。

ボディ形状は、ハッチゲートを備える5ドアのセダンと、ワゴンのアバント。いずれも、ベーシックな「A5」より左右各4mm広げたワイド・フェンダーを備え、前輪アーチの後方にはエア・アウトレットが穿たれる。

フロントは、立体的なハニカム・グリルとエア・カーテン、ダークなヘッドライトやチェッカー・デザインのデイタイム・ライトが目を引く。

テール・ライトは、第2世代の有機LED。新開発のエグゾーストシステムは無段階開閉式のバルブ付きで、オーバルのテール・パイプがリアに装備されたディフューザーのセンター寄りに配置される。

インテリアは、運転席前の11.9インチディスプレイに、スポーティなアナログ・メーター風デザインを採用。

前席はハニカム・キルトのスポーツ・シートで、フラット・ボトムのステアリング・ホイールは、穴開け加工したナッパ・レザーを巻き、12時の位置にはスムース・レザーのマークが入る。シフト・パドルなどは、ダークなメタリック・カラーのバナジウムで彩られる。

「RS」モデル初のプラグイン・ハイブリッドは、電動化で一気に200ps近いパワーアップを果たしつつ、従来モデルより効率も向上。さらに、お家芸のクワトロ4WDもさらなる進化を遂げた。

しかし、もっとも魅力的なのは、いたずらにダウンサイジングすることなくV6を継続したことかもしれない。
文=関 耕一郎
(ENGINE Webオリジナル)