コロナ・ウイルスは自動車業界にも影響を与えた。モーターショーが中止になり、生産が停止し、新型車の発表も遅延が発生。大きな影を落としている。そんな厳しい状況下ながら幸運なことに、2020年もたくさんの魅力的なニューモデルに試乗することができた。そのなかから、心に刺さった5台を、<スポーツカー篇><SUV篇><EV篇>の3つのジャンルに分けて振り返ってみたいと思う。シリーズの最終回はいよいよ本格的に動き始めた<EV篇>をお届けする。
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DSブランドの末っ子、DS 3に設定された電気自動車(EV)。PSAは車格に応じて電動化戦略を分けていて、プジョー308やシトロエンC5エアクロス、DS 7クロスバックなど、トヨタ・カローラ、VWゴルフ・サイズよりも大きなモデルはハイブリッド、プジョー208、シトロエンC3、DS 3などの小さい車種はバッテリーの電気のみで走るEVを採用している。電動化されたDS 3 Eテンスはというと、これがラグジュアリーなDSブランドの良さをさらに高める上質な走り味を有していたのだ…… 。
DS 3 Eテンス海外試乗
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電動化においても激しいつばぜり合いを繰り広げるメルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ・プレミアム御三家。「i」シリーズで先鞭を付けたBMW、EQCを投入したメルセデス・ベンツに続いて登場したのがアウディeトロンだ。SUVスタイルのeトロンのほかに、クーペ・ルックのeトロン・スポーツバックを持ち、日本にはまずスポーツ・バックの方が先に上陸を果たした。メルセデスらしい上質な乗り心地が際立つメルセデス・ベンツEQCに対し、eトロンはアウディらしいスポーティな走りが魅力だ…… 。
アウディeトロン・スポーツバック
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残念ながら試乗することは叶っていないが、このクルマを忘れることはできない。今回で4代目となるチンクエチェントことフィアット500の新型はなんとEVのみで発表された。このあと内燃機関モデルが追って登場するというウワサもあるとはいえ、衝撃的なニュースだった。先代のイメージを色濃く残したスタイリングはこれまで同様、大きな人気を博すのは間違いないだろう…… 。
フィアット500海外発表
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ハイブリッドでは先行する日本だが、EVでは欧州勢に遅れを取っているのが正直なところ。そんななか、ホンダから魅力的なEVが誕生した。それがホンダe。シティ・コミューターと割り切ることで、コンパクトで軽くて、安価にするというコンセプトもさることながら、評価が高いのは初代シビックの面影がある内外装のデザイン。海外からも称賛の声が多数聞かれ、ドイツでは2021年の「カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いているのだ…… 。
ホンダe国内試乗
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ホンダe国内発表
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SUVや小型車など、実用車が中心のEVのなかにあって異彩を放つのはポルシェ・タイカン。ポルシェ初の量産型電気自動車だ。911の水平対向6気筒をはじめ、ポルシェの魅力のひとつである秀逸なエンジンの代わりにモーターを搭載することに対して「EVでもポルシェらしさが表現できるのか」と懐疑的な声も聞かれた。しかし乗ってビックリ。新しい感覚感覚をもたらしつつも、紛うことなきポルシェに仕上がっていた…… 。
ポルシェ・タイカン国内試乗
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ポルシェ・タイカン海外試乗
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ポルシェ・タイカン海外発表(前篇)
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ポルシェ・タイカン海外発表(後篇)
/article/detail/3247420
(ENGINEWEBオリジナル)
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