2021.03.21

CARS

WRC好きだった高校生の頃の夢が叶った! 49年前のモンテカルロ・ラリーを走った貴重なアルピーヌA110が導いたヒストリック・フレンチの世界とは

アルピーヌA110とフォーミュラのA340、貴重なレーシング・アルピーヌが並ぶ素敵なガレージ。

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広がるフレンチ・コネクション

このA110との出会いが、村田さんのクルマ趣味の新たな扉を開くきっかけともなった。

「じゃあ、軽いミドシップの動きってどうなんだろうって興味が湧いて、911を手放してフルニエ・マルカディエのヴァルゾイというクーペを手に入れたんです」

フルニエ・マルカディエは自転車のフレーム・ビルダーだったアンドレ・マルカディエとマルセル・フルニエが1963年にフランス・リヨンに設立した知る人ぞ知るレーシング・コンストラクターだ。村田さんはまずガルウイング・ドアを持つ1969年式のクーペ、ヴァルゾイ(現在はレストア中)をフランスで見つけて輸入。彼の地のオーナーズクラブなどとの交流を深めていく中でその魅力に心酔し、リヨンに赴き1963年式のバルケッタFM 01 まで手に入れてしまった。



そして今年、村田さんのコレクションに加わったのが、2台目のアルピーヌとなる1968年式のフォーミュラ・フランス、A340だ。

「気付いたら、いつの間にかフランス車ばかりになっていました(笑)。例えばランチア037ラリーとかアバルトとか、欲しいクルマはたくさんありますが、ここまで来たらフランス車で統一した方がいいかなと思っているんです。フルニエ・マルカディエもルノー8ゴルディーニのパワートレインを使っているので、パーツの共通点も多いし、フランスの友人もすごく良くしてくれて、パーツや情報を送ってくれますし」

この冬は来シーズンに向け、A340のメンテナンスに取り組みたいと語る村田さん。取材後も実車と資料を肴としたクルマ談義は暗くなるまで続いたのだった。

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文=藤原よしお 写真=郡 大二郎

(ENGINE2021年2・3月合併号)

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