2021.09.01

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2021年注目の新作腕時計「A.ランゲ&ゾーネ」編

オンラインによるリモート開催となった世界最大の時計フェア「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2021」を振り返る第5弾。A.ランゲ&ゾーネからはコンプリケーションモデル取り上げ、時計ジャーナリストの菅原 茂氏と エンジン時計担当の前田清輝がその魅力を解説する。

ありそうでなかった永久カレンダーに目が釘付け

今年のA.ランゲ&ゾーネは、寡作だが粒よりの新作が揃う。ハイライトは「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」だ。永久カレンダー搭載モデルは20年前から発表しているが、以前のモデルの場合、なんらかの複雑機能と永久カレンダーとを組み合わせたものだった。

しかし最新作は、永久カレンダーのみに焦点を当てた「ランゲ1」である。しかもダイアルのデザインを一瞥してもそれとは気づかないほど巧妙にカレンダーの表示が設計されているところがまた秀逸だ。ブルーダイアルが美しい「トリプルスプリット」や「リトル・ランゲ1・ムーンフェイズ」の新作も見逃せない。




 
ランゲ1・パーペチュアルカレンダー
表示の重なりを避けて視認性を高める「ランゲ1」の基本原理をここにも適用。アウトサイズデイトによる日付をはじめ、ダイアル左側にレトログラード式の曜日、外周に12カ月を示す月次リング、6時位置の窓に閏年周期を配置。また、スモールセコンドの中にデイ・ナイト表示兼用ムーンムーンフェイズ表示を設けるなどすべてが非凡だ。搭載ムーブメントのCal.L021.3は「ランゲ1・デイマティック」のL021.1をもとにパーペチュアルカレンダー機能を加えたもの。自動巻き。ピンクゴールド、ケース直径41.9mm、日常生活防水。予価1196万8000円。6月以降発売予定。



トリプルスプリット
2018年発表の「トリプルスプリット」は、中間タイムと基準タイムを最長12時間まで計測できる世界で唯一の機械式スプリットセコンド・クロノグラフ。今年は、ピンクゴールドケースにブルーダイアルを収め、さりげなくお洒落な雰囲気が漂う新作が登場。手巻き。ケース直径43.2mm、日常生活防水。100本限定。予価2024万円。5月以降発売予定。

時計ジャーナリスト・菅原 茂はこう見た!
機能の点では、純粋な新作は「ランゲ1・パーペチュアルカレンダー」のみ。だがその永久カレンダーも伝統的なスタイルではなく、高度な技術を誇るA.ランゲ&ゾーネの独創が冴え、またしても熱心なA.ランゲ&ゾーネ愛好家を魅了するに違いない。個人的にはホワイトゴールドのケースにピンクゴールドのダイアルを組み合わせた限定モデルのほうが好み。

ENGINE編集部・前田清輝はこう見た!
ブランドの顔とも言える「ランゲ1」に新たに加わったパーペチュアルカレンダー・モデルは、その独特のデザインコードを守りつつ、ダイアル外周に月表示を取り入れたのが見事としか言いようがない。6時位置の小窓に設けられた“うるう年表示”もさりげなく、表示する要素が多いにもかかわらず、見やすくレイアウトされているのはさすが。

文=菅原 茂/前田清輝(ENGINE編集部)

 (ENGINE2021年7月号)

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