2021.09.28

CARS

生誕50年のルノー5がEVで復活 2024年に市販化が決定【ミュンヘン・ショー2021】

ルノー往年の名車の1台である5(サンク)が21世紀に蘇る。ルノーは9月12日に閉幕したミュンヘン・モーターショーで、サンクの名を冠した電気自動車(EV)の市販を前提に製作されたプロトタイプを公開した。

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25年ぶりに帰って来る

前輪駆動の小型ハッチバックのサンクは初代が1972年に登場。ちなみにサンクは車名の「5」のフラン語での読み方である。1984年には2代目が登場し、フランスでは1990年にその座をクリオ(日本名ルーテシア)に譲ったものの、フランス外で1996年まで生産された。今回発表された新型サンクは先代までと同じコンパクトなサイズのハッチバックだが、バッテリーEV=電気自動車となる。







サンクらしさを再現

ショー会場では初代サンクや、その北米仕様である「ル・カー」、さらにはフランス電力と共同で1970年代に製作した電気自動車バージョンなどと並んで展示された。これらかつてのモデルと今回のプロトタイプを比べると、スラントしたボディ前後のデザインや縦長のテールライトなど、新旧のデザインに共通する要素が見て取れる。

オリジナルのサンクにインスパイアされたスタイリングをベースに、現代的な電子機器や家具、またスポーツの分野にヒントを得てデザインされたトリムを用いているという。ポップなイエローに塗られたボディはライティングで浮かぶ「ルノー」と「5」の文字や立体的に光を放つヘッドライトなどで先進性を表現している。

メカニズムについての詳細は明らかにされていないが、市販モデルの登場は2024年とアナウンスされている。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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