2021.10.08

CARS

アストン・マーティンDBXでサラブレッドのいるグランピング場へ!



首都高を抜け、常磐道を北上し、水戸北スマートICから一般道へ。ツインリンクもてぎや焼き物で有名な益子へ続く勝手知ったる道だが、このあたりに北海道のようなところなんてあっただろうか。疑問が晴れたのは、もてぎを越えてさらに北上し、那珂川のほとりに着いた時だった。DBXは丸い大きな石と砂混じりの河原をなんなく進む。いつしか視界の中から人工のものが消えた。カヌーやカヤックで下ると、北海道の原野を流れる大河のような、さらに見事な景色が広がっているという。僕はDBXを降りて、せせらぎと虫の音に耳を澄ませた。それから近くのやなで捕れた鮎を姿焼と鮎飯で美味しくいただき、先を急いだ。

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森に囲まれた宿への入口は、おおげさな看板も案内もなく、厳かな門だけがあった。本来であれば門の奥にある駐車場からは専用カートに乗り移るのだが、許可を得てDBXでそのまま進む。一方通行の砂まじりの狭い道には、蹄の跡が無数にあった。木立を抜けると、大きな砂馬場のトラックが見えてきた。

実はここ、芳賀ファーム&グランピングという、35万平方メートルの広さのあるサラブレッドの訓練施設とグランピング施設が融合した、日本初のリゾートだ。トラックを眺めていると、一頭の牡馬が歩いてきた。ファームと提携する栃の葉乗馬クラブから、撮影のために来てくれた乗馬体験用の元競走馬だ。「扱いやすくて、おとなしい馬ですよ」とクラブの駒津眞希さんはいう。悠々としたそのふるまいと、無駄のない筋肉質な姿に見とれる。特別にDBXと撮影をさせてもらったが、来場者が訓練中のサラブレッドを目にすることも、ままあるという。

ちがう時間が流れている

ひと仕事を終え、ようやくチェックインだ。ファームの奥のクラブハウスも、さらにその奥の広い芝生も、左右に並ぶ高いクヌギの森も、プールも、日本にいるとは思えない、欧米のリゾートのような雰囲気だ。違うのは空調をはじめ装備の充実した可愛らしいドーム型のキャビンと、きめ細やかなホスピタリティ。その夜はハンモックにゆられ、新鮮な地元の食材をBBQで満喫し、そうそうに眠りについた。







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