前号で報告したパンクをきっかけに、タイヤを新調することにした。装着したのは、ポルシェ認証のNマークがついたミシュラン・パイロットスポーツPS2。交換のためディーラーに入庫した際に、気になっていた不具合も合わせて修理した。
選ぶのは認証タイヤか、それとも……
タイヤを新調するにあたって一番悩んだのは、これまで通りポルシェ認証のNマークのついたものにするか、それとも、サイズさえ合っていれば認証以外のタイヤも視野に入れるかということだった。というのも、認証タイヤにこだわると選択肢がかなり限られてしまう上に、たとえカタログ上は現在でも市販されていても、必ずしも在庫があるとは限らないからだ。79号車のタイヤ・サイズは前225/40ZR18、後295/30ZR18というかなり特殊なもので、当時の996型ターボとまったく同じである。実はホイールも見た目はまったく同じなのだが、なんとターボ用は中身を削って軽量化していたのに対し、4Sはそのままの廉価版だった、というのは余談。ま、価格の差を考えれば仕方ないか。

それはともかく、たまたま、ある新型車の試乗会でミシュランの広報担当氏に会ったので、率直に相談したところ、誠に有難いことに、もし認証タイヤの在庫が日本にあればモニター提供してもいいというお話をいただいた。ぜひお願いしますと頭を下げて待っていたところ、半月ほどして、タイヤが見つかったという吉報が届いて、万歳三唱。
というわけで、79号車が新たに装着したのは、ポルシェ認証のNマークがついたミシュラン・パイロットスポーツPS2である。ただし、これは後から知ったことだが、同じNマークでも前輪はN3、後輪はN4となっている。いったいこれはどういうことなのか。その謎の解明も含めて、ポルシェ用のタイヤを巡る日頃からの疑問について、せっかくの機会なのでミシュランのスペシャリストに取材を敢行した次第である。
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