2022.02.24

CARS

土に返る寸前に救出されたポルシェ911ターボ、完全復活なるか!? 自動車ジャーナリスト、大井貴之の「続・俺の930ターボ物語」

25年前に初代ポルシェ930ターボを手に入れた大井貴之。馴れ初めから悪戦苦闘の日々、そして不運にも放置されてしまい、そこからなんとかかんとか路上復帰したのを紹介してからちょうど1年が経った。あの930ターボはその後、どうなったのか?

【前編を読む】大井貴之の「俺の930ターボ物語」


リバウンドでゴミだらけになった930ターボ

最悪なメカニックによって放置され、土に返る寸前に救出されたマイ930ターボ。その復活劇を報告してから1年。実は私、再び彼女に寂しい思いをさせてしまった。ゴミ屋敷をキッチリと片付けてもらったにも関わらず、またゴミだらけになってしまったような状態だったのだ。



主治医であるMYCの三上さんからは、500km以上走ったらモーテックのセッティングとタペット調整、そのほか細々したところも部品を用意しておくのでしっかりやりましょう! と声をかけてもらっていた。500kmなんて一発遠出をすれば走ってしまう距離だが「万が一の時に!」と消火器も手渡された。そんな状態でなかなか87リッタータンクにガソリンを満たす気にはなれない。

一気に長距離は怖くとも、近場で走らせればいい。できれば道が空いた夜がいいのだが、けっこうなサウンドゆえご近所のことを考えるとなかなか難しい。ウインカー・スイッチの不良で常にハイビームになっているのも夜走るには問題だ。とかなんとか足踏みしているうちに、ホコリは再び積もっていった。

そして半年ほど保管(放置ではない)していたらインジェクターが錆びて詰まってしまった。ガソリンを消費せず、タンク内の燃料をリフレッシュしていなかったことが原因。クルマは走らせないとダメになるという分かりやすい事例をまた作ってしまった。昨年の記事を覚えていらっしゃる読者の皆様からは、乗らないならもったいないから手放しちゃえよ! という声が聞こえてきそうだが、皆様から言われるまでもなく、ウチの奥さまからキッチリと分かりやすく指摘されております。ホント、ごもっとも。でも、手放す予定はございません。

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