2021.11.23

CARS

ポルシェ718ケイマンGT4にRS登場 兄貴分の911を凌ぐ速さを持つミドシップ・ポルシェの頂点

ポルシェが、718ケイマンに自然吸気の水平対向6気筒を積むトップ・グレードのGT4にRSを追加。日本市場でも受注を開始した。

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ニュルブルクリンクのタイムを20秒以上更新

事前に行われたニュルブルクリンクのテストで7分4秒511をマークしたGT4RS。この記録は718ケイマンGT4に対し23.6秒も速い。0-100km/h加速はGT4のデュアルクラッチ式7段自動MT(PDK)仕様より0.5秒速い3.4秒、最高速度は13km/hアップの315km/hに達するという。



標準のGT4より35kgダイエット

サーキットでのタイム、加速、最高速での速さを可能にした要因は、軽量化とパワーアップだ。7段PDKモデルのみとなるGT4RSの車両重量は1415kg。これはGT4のPDK仕様より35kg軽い。これはボンネットやフロント・フェンダーのカーボンFRP化や、リア・ウインドウへの軽量ガラス採用、ドア・トリムの簡素化や断熱材の削減など、多岐にわたるダイエットの産物だ。



ポルシェ911GT3並みの500psを発生

また、エンジンはGT4にも積まれ、さらにレース・カーを含む911GT3とも基本を同じくする4.0リッター水平対向6気筒を自然吸気のまま出力アップ。GT4より80ps/20Nm高い、500ps/450Nmを発生し、最高回転数は9000rpmに達する。さらに、ロー・ギヤード化された変速比も加速性能やサーキットでのラップタイム向上に寄与している。

シャシーはサスペンション接続部をボールジョイント化。スプリングとスタビライザーの硬さはRS専用設定で、ダンパーもサーキット志向のセッティングが可能なRS専用となる。


大型リア・ウイングなど、見た目の違いは一目瞭然

支点が上面にあるスワンネック型の固定式大型リア・ウイング、フロント・フェンダー上のエア・アウトレット用のルーバー、フロントのサイドブレード付きスポイラーと調整式ディフューザー、リア・ディフューザーと接続されたアンダー・ボディパネルなどが追加されるなど、外観もGT4と明確に異なる。また、クオーター・ウインドウの位置には新たにエア・インテークを与えられた。これは気流を最適化するとともに、キャビンへ届く吸気音を高める効果も持つ。



「ヴァイザッハ・パッケージ」でさらにレベルアップが図れる

さらに、オプションの「ヴァイザッハ・パッケージ」を選択すると、ボンネットをはじめとするボディ各部がカーボン地となり、935風デザインのエキゾーストや無償オプションのリア・ロールケージがチタン素材に変更される。鍛造マグネシウム製の20インチ・ホイールへの変更も可能だ。

ハンドル位置は左右いずれも用意され、価格は1843万円。ヴァイザッハ・パッケージは209.7〜263.2万円、マグネシウム製ホイールは247.5万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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