2021.11.28

CARS

スカンジナビア・スタイルを電気で楽しむ ボルボ初のEV専用車「C40」デビュー

ボルボ初の電気自動車(EV)=バッテリーEV専用モデル、「C40リチャージ」が日本市場へ投入される。クーペ風のルーフラインを持つ、SUVクーペ・タイプの新規モデルだ。なお、C40は日本で販売されるボルボとしては初めてのバッテリーEVとなる。

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2030年までにすべての車種をEVに

2025年までに全販売台数の50%、2030年には100%をバッテリーEV(BEV)化する目標を掲げるボルボは、ブランド初のバッテリーEVとしてすでに、既存の内燃機関モデルのXC40をベースにした「XC40リチャージ」を導入済みだが、バッテリーEV専用車はこのC40が初めてとなる。



XC40リチャージのクーペ・モデル

バッテリーEV初の専用車種を謡うものの、基本的にはXC40リチャージのクーペ版といえるモデルで、プラットフォームもXC40で初導入されXC40リチャージも採用している内燃機関と電動化モデルのどちらにも対応した「CMA」を使用している。

機能面だけでなく、ボディ前半部分やインパネなど内外装でもXC40やXC40リチャージとの共通項は多い。Googleと共同開発したAndroidベースのインフォテインメント系も、XC40リチャージと共通だ。ただし、C40ではボルボ車としては初めて完全レザーフリーを実現した。これを皮切りに、今後はすべての版モデルで本革の使用を取りやめる計画だという。





400psオーバーの高出力で、485km走れる

日本に導入されるモデルは前後にモーターを1つずつ搭載する「C40リチャージ・ツイン」。システム総合出力は408ps(300kW)/660Nmの4WD。78kWhバッテリーを搭載し、WLTCモードでの最長航続距は485kmが見込まれる。急速充電は直流150kWまで対応し、約40分で0から80%までのチャージが可能だ。また、エネルギー消費を抑えるためにヒートポンプ式の暖房を導入している。

安全面での装備も充実。制動距離短縮にも寄与するワンペダルドライブ機能や、同時に最大5台の防眩が可能な新開発のピクセルLEDヘッドライトなどを採用するなど、先進安全、運転支援機能のさらなる拡充が図られている。

販売はオンライン限定。まずは100台限定のサブスクリプション・キャンペーンを展開し、11月30日まで抽選申し込みを受け付ける。それ以外のプランによる販売は2022年1月に開始する予定だ。価格は719万円となっている。





文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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