2021.12.29

CARS

これが最後の内燃エンジンか? M2、M4、M5、M8、4台のBMW「M」を乗り比べる!!


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荒井 そういえば、この直6とV8も、見事に違った。

村上 直6がとにかく素晴らしい。

荒井 特にM2はメーターの針の動きと音と加速感がシンクロしていて、ターボじゃないみたい。

村上 わざとそういう味つけにしている。ターボ感がないように。



新井 M2の直6がいいのは出力を抑えていることが理由かも。ヒエラルキーの問題で、先代M3、M4より数値が抑えられて、結果的にキレイな回り方をするエンジンになった。

荒井 ちゃんと自分で回している感覚がある。でも、V8は逆。

新井 力強さが際立っていて圧倒的なパワーに気持ちが呑まれちゃう。

荒井 V8は「わー、行っちゃうー!」って感じ。ただ、それでもAMGのV8よりは粒が細かいというか、きめ細かく回る感じはする。

村上 ドロドロ感は少ないかもね。

新井 それにしてもデビュー時期に大きな差はないのに、M5やM8に比べてM4は明らかに新しいし進化している。もちろん軽くて小さいこともあるから、進化だけが理由とは一概に言えないけど。



上田 僕はM4が初上陸した時のインパクトが結構大きかったので、上位モデルのM8やM5もさぞや、と期待していたんですが、M4のすごさは圧倒的だった。

村上 何度乗ってもM4はいいなぁと思うんだけど、唯一、顔がなぁ。

一同 (苦笑)。

上田 慣れました。それにグリルが独立して小さいのはもうM2だけ。

荒井 だからM2はカッコイイよ。

村上 メーターも本物の針だし。

荒井 大きさもいい。なんか自分にぴったりの服を着ているみたいで。

村上 だけどM2はホイールベースが短すぎて落ち着かないし、ちょっと腰高な感じで、それをダンピングで無理矢理抑えている感じもある。だから僕の今日の順位は1位M4、2位M5、3位M2、4位M8。

荒井 えーっと、俺は1位M2、2位M4、3位M8、4位M5かな。

上田 僕は荒井さんと1位2位が入れ替わりますが、3位4位は同じ。

村上 M5の評価が低いね。

荒井 一番ピンと来なかった。セダンであんなに速くなくていい。

新井 焦点が合っていない感じがしましたね。僕はクルマの良さなら1位はM4。でも自分で買うならM2。M8とM5はお好みで。



迫り来る電動化

村上 それにしても、ひょっとしたらこのM4が最後の純内燃エンジンのモデルになるかもしれないと思うと、この巨大なグリルが、まるで内燃機関の象徴のように見えてくる。

一同 (笑)。

新井 BMWは内燃エンジンを残そうとしてきましたが、世間や、欧州の政策が許すかどうか……。

村上 だから次のMモデルはどうなるの? ってみんな思っている。

上田 純粋なMモデルは、まだどれも電動化されていませんよね。

新井 4シリーズ・グランクーペのEV版のi4にMスポーツはある。徐々に準備はしている。BMWはi3やi8で電動化を先行しすぎたから意外と及び腰かも。でもフル電動でなくとも、M4たちにマイナーチェンジでモーターが追加になる可能性は相当高いと思う。

村上 あとは純粋にサーキットで運転を楽しむものとして残るのかもしれない。今回の4台、特にM4以上はせっかくだからドリフト・モードも試してみたかった。そこまでやらないと、このクルマの本質はもう理解できないのかもしれない。

荒井 大きくて重いM5やM8は、意外と早く電動化が進むかも

上田 まだMTが選べるM2とM4は、最後の砦になるかもしれませんね。

村上 こうなるとBMWはポルシェみたいにエクスペリエンス・センターをつくった方がいいよ。

新井 BMWは昔からニュルブルクリンクで独自のドライバーズ・トレーニングをやっている。残念ながら今はなかなか行けないですが(笑)。

話す人=村上 政+荒井寿彦+新井一樹+上田純一郎(すべてENGINE編集部、まとめも) 写真=神村 聖



■M5コンペティション
駆動方式 エンジン・フロント縦置き4輪駆動
全長×全幅×全高 4983×1903×1469mm
ホイールベース 2982mm
トレッド(前/後) 1625/1594mm
車検証記載重量 1940kg
エンジン形式 水冷V型8気筒DOHCターボ
排気量 4395cc
最高出力 625ps/6000rpm
最大トルク 750Nm/1800-5860rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ(前/後) 275/35ZR2O/285/35ZR20
車両本体価格 1814万円

■M4クーペ・コンペティション
駆動方式 エンジン・フロント縦置き後輪駆動
全長×全幅×全高 4794×1887×1393mm
ホイールベース 2857mm
トレッド(前/後) 1617/1605mm
車検証記載重量 1730kg
エンジン形式 水冷直列6気筒DOHCターボ
排気量 2993cc
最高出力 510ps/6250rpm
最大トルク 650Nm/2750-5500rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前) マクファーソンストラット/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ(前/後) 275/35R19/285/30R20
車両本体価格 1348万円

■M8クーペ・コンペティション
駆動方式 エンジン・フロント縦置き4輪駆動
全長×全幅×全高 4867×1907×1362mm
ホイールベース 2827mm
トレッド(前/後) 1627/1632mm
車検証記載重量 1910kg
エンジン形式 水冷V型8気筒DOHCターボ
排気量 4395cc
最高出力 625ps/6000rpm
最大トルク 750Nm/1800-5860rpm
トランスミッション 8段AT
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ(前/後) 275/35R2O/285/35R20
車両本体価格 2474万円

■M2コンペティション
駆動方式 エンジン・フロント縦置き後輪駆動
全長×全幅×全高 4461×1854×1410mm
ホイールベース 2693mm
トレッド(前/後) 1579/1601mm
車検証記載重量 1630kg
エンジン形式 水冷直列6気筒DOHCターボ
排気量 2979cc
最高出力 410ps/5250-7000rpm
最大トルク 550Nm/2350-5200rpm
トランスミッション 7段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション(前) マクファーソンストラット/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) ベンチレーテッド・ディスク
タイヤ(前/後) 245/35ZR19/265/35ZR19
車両本体価格 923万円

(ENGINE2022年1月号)

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